かえる

私みたいなゲスな人間から見れば君はあまりにも純粋だった。
それはそれは蒸留水みたいに無駄なものが無くって、まあ貴方の全てを知ってるわけじゃないけど。
淀んだ水たまり。水滴が落ちるたびに跳ね上がって驚く。避けられて通れば、もう枯れてていなくなったりしてる。
踏んでくれたほうがマシ。けれど泥が付くからね。後片付けも大変だから。

観察するだけでよかったんだけど生憎君と席がとなり。
英語の小テストのかえっこ。君は一問間違いだった。libruryのスペルが違うよ。uじゃなくてa。
ばつは小さくつけてあげた。私も前こんなミスしたから。同情してあげてるのよ。
君の手からかえってきた紙切れにはカエルがいた。
まあそれはスゴイカエル。
手どっからののびてるのよ。目のバランスが悪い。顔だって少し左にゆがんでるし。
となりにフキダシがあった。

「満点おめでとう」

カエルが何で日本語できるのよ。つい君を見て笑ってしまった。
そしたら、恥ずかしそうに笑う。相変わらずキレイだなあ。
その次の次のテストにもカエルがいた。日によって変わる形。相変わらずのスゴイカエル。
いつも書いてくれるものだから、少しお返しでもしようと思った。
カエルに負けないほどもっといいものを。
描きながら笑ってたからきっと後ろの人は不審に思ったかもしれない。すみません。きっと誰だって見たら笑うほどの出来ですから。
さっと君に渡す。帰ってきたのはいつものカエル。一問ミスしてたのか、カエルが

「おしい もうちょっと」

だなんていってくれてた。どこミスってたんだろうとおもってたら、
ぶっ、
とふきだす音。教室はざわがやしてたけど目立ったね。
みんながいっせいに振り向くものだから、私は関係ないというように知らんぷりのふり。
落ち着いたと思ったら君が一言。

「スゴイウサギ」

かえる

続くのか分かりません。
中途ですんません

かえる

気づいたらしてたみたいな

  • 小説
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  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2012-01-01

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