パラレルリング1

俺の名前は沢音 章 さわね しょう 運動神経抜群・サッカー大好きな運動馬鹿(智久いわく)だ、そして親友の 神田 智久 かんだ ともひさ 成績優秀・記憶力抜群・運動神経皆無でクールでたまに天然な眼鏡君だ。
 
最近、智久は何か変なのだ。
別に智久が変なわけでは無い、智久の家が変なのだ。
ある日、智久の家に行くと頭が魚で体がリスのよくわからん生き物が畳の下の海に泳いでいた。
正直、畳の下に海があることが不思議だが、それ以上にこの家に住める智久が一番不思議だ。
智久は「最初は驚いたけど慣れるとおもしろいよ」・・・・だそうだ、たまにあいつが良くわからないときがある。

あいつの家はワンルームで14畳!日当たり抜群の一人暮らしにはちょうど良い部屋だ、そして家賃がなんと2800円!安い!安すぎる!・・・・・・・・・・・いわく付じゃねぇかぁぁぁぁぁぁっと思いきや違うのだ、
そこの管理人さんはなんと智久の親戚の叔父さんなのだ。
羨ましい!羨ましすぎるぅぅぅぅぅぅぅ・・・・・・おほん、少々取り乱してしまったが家が原因じゃないらしい、原因は指輪だそうだ。
一ヶ月くらい前、智久は一人でフリマに良いゲームが無いか見に行ったそうだ、そしたら一センチ位の見たことない澄んだ海のように青い宝石がついた指輪を10円で買い取ったそうだ・・・・・・もろじゃねぇかぁぁぁ!
その指輪をはめた時に知らない人の声でこう聞こえたらしい「64の世界の64の危機から守れ・・・守れ・・・・」だそうだがまだそう言うことは起きていない。
そしてある日に智久の家に行き、二人で相談していた
章「その指輪は取れないのか?」 俺は智久に聞いた
智久「取れるけど・・・」と意味深な返事をした。
章「ならとれば良いだろ?」と言うと
すると智久は「何か外してはいけない気がする」とよくあるアニメの主人公みたいなことを言い出した。
だがこいつの勘は良く当たる、昔にこいつが「宝くじが当たる気がする」と言い出し買うと50万円が当たったし、その勘で救われたこともある。
章「なら好きにしろ」俺は少し呆れた風に言うと智久は「心配してくれてありがとな」と言いやがった・・・・・(照れるじゃねぇかぁぁぁぁ)と思いながら「お、おう」少し照れ隠ししながら答えた。
二人で指輪が何なのかと悩んでいると指輪が鈍く光りだした。
(光るんだったら綺麗に光れ!)と心の中で突っ込んでいるといきなりどす黒い煙に覆われた。
章「祟りか?祟りなのか?・・・・・・・・すんませんした・・・・いや本当にすんませんした」と半泣きになりながら謝っているといきなり明かりが見えたと思うと近くでぴろぴろーんと智久のケータイのカメラ音がした。
(智久はこの現象の証拠を撮ろうとしているんだな。)と感心しているといきなり日の光に包まれた。
辺りを見回すと小人世界のような小さな家と人が住めそうな家が立ち並んでいた。
章「さっきまで智久の家だったのに、どうなってるんだ・・・ずびぃ」と鼻水をかみながら言うと智久が
「この風景見たことある・・・」とキョロキョロしながら言い出した。
章「いつ見たんだ?」そう聞くと智久が「20日前に夢で見たことがある」そう言いながらケータイを確認していた。
しかしこいつは驚くと言う行動を知らないのか・・・そう思っていると智久が「やっぱり撮れてない」と残念そうに言った。
俺は「さっきは何を撮っていたんだ?」と智久に聞いた。
智久は「章の泣き顔」と微笑みながら言った
(顔はかわいい顔してやがるが心に悪魔・・・いや魔王を飼ってやがる!!)とむかついていると
横からいきなり喋りかけてきた
???「あんたは何処の国から来た人かね」と老人の声がした。
ぱっと振り向くと、でかいてんとう虫が目の前にいる。
章「てんとう・・・・・虫?ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁぁ」と腰を抜かしていると
???「こっちじゃ!こっち!」
人ぐらいの大きさがある、白いてんとう虫の上に10センチくらいのがおっさん乗っていた。
章「ぎゃあっちっさいおっさんがぁぁぁ」とさらに驚く
智久は「こんにちは、自分は神田智久と言います」と自己紹介をした。
(こいつは驚かないを超えている)そう思っていると智久が
この「馬鹿みたいに驚いてる馬鹿は沢音章といいます」とにこやかに罵倒しやがった。
他のてんとう虫にのっている子人たちが、「馬鹿の馬鹿って馬鹿を超えた馬鹿・・・かわいそう超馬鹿ね」と声が聞こえる
智久をにらんでいると、小人の長老みたいな人が出てきた。
長老?「静まれい!!」と言うと皆が黙った。
続く

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  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-31

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