gate
思えば結構 長く来た。
大したことは してないが。
いやいや全く してないが。
それでもなぜか 息はあり。
同年代の知人にも 亡くなった者あるけれど
同年代の有名人 訃報はいくつも耳にして
されどもなぜか この命
生きながらえて ここにあり。
気づかぬうちに いくつかの
関所を越えた やも知れぬ。
<了>
gate
タイトルの『gate』は、最初はそのまま本文でも<gate/ゲート(または、門)>として使うつもりだったのですが、書いてみると<関所>のほうがイメージが近いように思い、本文ではそちらを採用しました。
ですが、タイトルとしては『関所』だと何かちがった感じになると思い、『gate』のままにしてあります。
結びは<知れぬ>か<知れず>か迷ったのですが、どちらも、もうひとつな感じもします。