gate

 思えば結構 長く来た。
 大したことは してないが。
 いやいや全く してないが。
 それでもなぜか 息はあり。
 同年代の知人にも 亡くなった者あるけれど
 同年代の有名人 訃報はいくつも耳にして
 されどもなぜか この命
 生きながらえて ここにあり。
 気づかぬうちに いくつかの
 関所を越えた やも知れぬ。

     <了>

gate

 タイトルの『gate』は、最初はそのまま本文でも<gate/ゲート(または、門)>として使うつもりだったのですが、書いてみると<関所>のほうがイメージが近いように思い、本文ではそちらを採用しました。
 ですが、タイトルとしては『関所』だと何かちがった感じになると思い、『gate』のままにしてあります。
 結びは<知れぬ>か<知れず>か迷ったのですが、どちらも、もうひとつな感じもします。

gate

来し方(こしかた)を振り返っての慨嘆です。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-28

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