カペラ

カペラ

ただいまと
言ったら笑顔
俺に向け
おかえりなさい
それだけでいい

おかえりと
私が君に
言うからさ
たまにはケーキ
買ってきてよね

つまんない
テレビなんかは
消しちゃって
ゆっくり2人
話をしようか

コーヒーの
好みもしらない
私だよ
そんなことさえ
知らない知らない

愛してる
そんな言葉は
言えないし
ただもう黙って
俺のとこきて

いけないよ
私は汚れた
女なの
綺麗な君に
ふさわしくない

そんなこと
会ってみないと
わからない
会ったところで
うまくいくかな

わからない
人の心を
読み取って
操った気で
いる君嫌い

どうしても
叶えてやりたい
ことがある
金ならあるし
いらないだろけど

そうやって
すぐ見栄をはる
君が好き
なんもいらない
ただ君が好き

俺なんか
この場にそぐわぬ
感じだし
早めに心
切り替えるから

もう少し
あと少しまで
きてるよと
言われる度に
吐きそうになる

君のその
心の闇は
わからない
だけどね道は
自ずと開く

勝手だね
みんなやりたい
ことやって
私の気持ち
わかるわけない

そうやって
いつまでたっても
塔の上
悲劇の姫で
いればいいんだ

わかってる
私が一番
そぐわない
わかってるけど
やめられないの

一巡り
その石10個
つながって
こんな軌跡に
立つ君が居る



カペラ

カペラ

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-28

CC BY-NC-ND
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CC BY-NC-ND