自分
詩じゃないです
何に分類すればいいのかわかりません
数年前までは、今の歳になるのにもっと時間がかかると思っていたんだ。
あの頃は自分にはいろんな未来があるんだって確信してた。
でも今ではそんな風には思えないんだよ。
馬鹿やってきたつもりもないけれども、自分は何もしなくても歳はとってて
結局何も為すことができなかったんだ。
よく人生は結構な歳になってもやり直しがきくっていうけれども
実際はそれは間違いだ。
いや、正確には「出来る人だけができる」というものだ。
その証拠に殆どの人がそれをすることが出来ない。
自分は本当にこれでよかったのだろうか?
いや、いいはずがないんだ。
でももう自分にはどうすることも出来ない。
誰か助けてくれ
子供の頃に夢見てたヒーローは現実にはいなくて、大人ってやつは所詮子供の体が大きくなってずるくなっただけだった。
自由に使えるお金の額は増えたけれども、昔あんなに嵌ったゲームって奴にだって面白みを感じなくなった。
彼女が欲しいけどこんな自分じゃ出来ないのはわかってて、でもカップルを見ると悔しくなって
自分って存在が惨めに見えて、その度に自分の無力さを現実から押し付けられるように感じてしまう。
結局助かるには自分で何かをやるしかないのに、できないんだ。
怖いんだ。進むのが、自分の進路を作ろうとするのが
未来を見たくなくて、でも時は確実に進んでいて、嫌なものも見なければいけなくなってしまう。
過去に逃げようにも逃げられるような楽しい過去じゃない。
未来は絶望だ。このまま進むことは結局自分の首を絞めているだけなのがわかっているのに。
若者の働き手が少なくなって、年金のせいで若者の負担が以上に増えて
年金もらってるのに働く年寄りが増えて、若い人の雇用が少なくなる。
そんなときにあいつらはこうやって言うんだ
「最近の若い者は」って
誰のせいかって言えばそれは時代のせいだ。
人が相手にしているものは時代だ
時代が正義と悪を決めてしまう。
自分が時代に勝てる未来が予想できない
何もかも消えてしまえばいいとは思わない
でも、一つ言うのであれば
「俺はヒーローじゃなかった」ってことかなあ
ただの社会の歯車になるしかなかった。
駄目なのかもなあ
自分
何にもないんです
あとがきはなんにも