同級生
処女作です!
正直、話が路線からズレていたり、表現がイマイチわからないところが出てくるかもしれません。
その時は!
優しい目で見つめてやってください!!
電話
プルルルル... プルルルル...
無機質な電話の音が耳の中に鳴った。
昼にも関わらず、どうやら、この家の人は、まだ眠っているようだった。
「チッ」
『結香、大学生にもなって舌打ちなんて子供らしいわよ』
と母に何度呆れられたことか。
毎日のように繰り返されていた説教だったが、独り立ちのために引越しした今となっては少し寂しかった。
しかし、引越ししてからもう2年になると流石に結香も寂しいとは思わなくなった。
それどころか連休になると結香の母は彼女の家に一晩泊まっていくので、むしろ迷惑極まりない。
大学3年、つまり結香は20歳を迎える。
さっきの電話は結香の中学校の同窓会についての予定を聞こうと友達に電話したのだ。
電話先の相手は中2からの親友の優香だったのだが、優香は昼にも関わらず、まだ眠っているようだ。
不健康な生活を送っているのか、と心配するよりも先に結香は自分の電話に出なかったことに舌打ちをした。
今時はLINEやメールとか便利なものがあるが結香は決して囚われず、今だにガラケーを所持している。
大学の同級生からはよく「不思議」、というよりも「迷惑」という目つきで見られるが気にしたことはない。
優香が何をしているのか結香は知らない。
例え、中学生の時の親友だったとしても結香はその人のパーソナルスペースには入り込まないし、入れさせなかった。
そのツケがこの後に及んで回ってきたのかもしれないが、やはり優香の常識はずれな日常生活を考えると怒らずにはいられなかった。
こうなっては仕方ない、
着信の記録はついているだろうから、ただひたすらに待とう。
プルルルル... プルルルル...
ガチャッ
『もしもし結香ぁ〜?』
なんだこの甘ったるい声
優香の気持ち悪い声に戸惑う結香だが
「うん」
と一応返事はした。
『なんの用事ぃ?あ、もしかして同窓会の話とかぁ〜?』
優香にはその話伝わってるということが何よりも驚きだったがワザと明るく対応する。
「そーそ、あたしんとこ回ってなくてね。
優香、丁度良いから教えてよ。」
『んぇ、結香回ってなかったっけぇ?
あ、結香への電話って家の電話だったよねぇ...結香、今何処いるのぉ?』
どうでもいい話だが結香は合わせる
「あーまじか。確かにそうだわ。
今あそこ、東京いんのよ。」
『えぇー!優香も東京!!
ねね、今度会おう?んで、一緒に同窓会行こおよ〜』
「へー優香も東京なんだ、びっくり。
良いよ。今度、遊ぼうよ。久しぶりに会いたいね 」
『んふふ、決まりぃ〜
んじゃあね、○○区にある有名なカフェで会おうよ!△△△っていうカフェね?』
幸い、結香の住んでいる町は丁度○○区だった上、カフェマニアの結香はそのカフェにも毎週通いつめているため、絶好の待ち合わせ場所だった。
「うん。全然オッケー。むしろありがたいよ。」
『じゃ、来週の日曜日にねぇ。あ、そーだ、結香LINE教えてよー』
「ゴメン、LINEやってないんだケータイならあるから電話番号教えるね。」
『んーん、全然オッケ〜 ふふ、相変わらずの性格だねぇ』
不貞腐れたように聞かせ結香は恥ずかしさを隠した
「..うっさいなあ.. んじゃ言うよ ... ○○○-****-△△△△」
『はーい。ありがとぉー。んじゃまた今度ねぇ〜』
「バイバーイ」
ガチャッ
..ツー ..ツー
たった10分程度の電話で結香は疲れたようだった 。
同級生