林檎の季節

林檎の季節

ー・・・・ねむい・・・。
ーん・・・転入生か・・・

そう思いながら机の上で寝ていたのは 畑 森人だ。
見てみるとなかなか美人な子が前に立っていた。

「紅井 林檎と言います。これからよろしく。」
普通の女の子より堂々としててしっかり声を出していた
バカバカしいと思えるくらいに・・・。

そしていつもどうり 森人は寝た
夢の中にあの子が出てきた

昔 絵本を一緒に読んだり、ままごとをしたり たっくさん遊んだ友達の子との記憶。
「ねぇねぇもりとくん、あのねこの絵本のねおふたりさんみたいにね 私たちもね結婚をね しようよ!」
「うん!いいよ!」
「じゃあ もりとくん、あのね?約束をね つけようよ!」
「・・・約束?」
「そう!結婚する前に二人で・・・・・・。」
なにか約束・・・したんだっけな。
それから先が思い出せない。

なんだっけな・・
あの子の名前も忘れた。

そして目が覚めて起きると、目の前には転入生さんが居た。
するといきなり口を開いて
「キミのこと・・・教えてよ」
そう言い出した。

「は?なんで教えなきゃなんないの?てか何を教えるんだよ!!」
そう、言いたかったが 
「例えば?」と聞いてみたりすると
「うーん...昔の記憶とか?」

昔の記憶・・・

「覚えてないの?」
そういうと顔を近づけてきた。



何があったのか 目の前が暗い



どのくらい時間がたったのかな。。。
僕は気がつくと寝ていた。
彼女の膝のもとで寝ていた。
柔らかい・・・そんな感情となぜ寝ているんだという感情が混ざっていった。

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すると脳裏に衝撃が走る
記憶だ・・・。

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「ねぇねぇもりとくん、あのねこの絵本のねおふたりさんみたいにね 私たちもね結婚をね しようよ!」
「うん!いいよ!」
「じゃあ もりとくん、あのね?約束をね つけようよ!」
「・・・約束?」
「そう!結婚する前に二人で・・・・・・。」

その先だ。
「いつかね・・・林檎とね二人でね 15歳にね なった時にね ちゅーしようよ!」
「ちゅー?」
「うん!好きな人同士がね、結婚前にもね、するんだって!」
「だからね、林檎もね・・・したいなって・・。」
「うん、しようよ!ずっと二人でいようね!」
「やったあ!!大好きもりとくん!!」
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思い出した。
あの子は〝林檎〟で、約束は〝キスをする〟。
その林檎こそ 彼女であった。
気づけば顔も全く変わらない。
そして可愛い

そう思っていると彼女が
こっちをずっと見つめていたことに気づいた。

ドキドキと胸の高鳴りが抑えられない
破裂しそう
そんな時・・・

彼女の唇が僕の唇に・・・・。
俺の何もかもが爆発しそうだった・・・

その気持ちを押さえつけて・・・
「林檎・・・一生幸せにしてやるから ずっと一緒居ような」
そう言ったら
林檎は「大好き・・・」

抱きしめ合いながら お互い 嬉し泣きながら笑顔だった。

林檎の季節

林檎の季節

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-18

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