"しずく"

とても小さい"しずく"でも 運命があるんだって感じるかもしれないな!
ブログにこの作品載せたぜ(。-∀-)v

運命の"しずく"

大雨の日、小さな男の子が道路に歩いていた
その時だった 目の前にすごく大きい車が・・・
すると ある男性が小さい男の子を助け、身代わりになった
「お父さんッッ!!」
小さい男の子が叫ぶ。
その叫び声と共に 「「キキィィィーーッッ!」」 「「ドンッ!」」
お父さんと呼ばれたその男性は 倒れていた
その倒れた男性に近づいた小さな男の子・・・

その後病院で 〝死〟が確認された

ーー10年後ーー
あの頃に起きた事故の男の子はもう16歳になっていた
なまえは 「時雨」
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「あの!・・・落し物ですよ?」 と、同じくらいの女の子がそう言って僕の傘を拾ってくれた
「ありがとう」
この傘は僕の大事な宝物。
お父さんからもらった最後のプレゼント 
お守りとして いつも持ち歩いている

「あ、あの・・雨・・降ってきたので なかに入れてもらえませんか?」
(本当だ・・・。雨だ。)
今頃になって気づいた 結構強い雨だ

「いいよ、おいで」
そう言って僕は傘を広げた
更に雨は強くなる
沈黙の中、僕は言った
「名前教えてよ」
「ん?あ、はい。 しずくといいます」と、ニコッと笑った

「俺の名前は・・・」と、言おうとした、その時
「時雨さん、あの・・・家までお願いしてもよろしいですか?」
「いいけど・・・なんで俺の名前しってんだ?」

「傘にかいてありました! 」
「そっか。よく見てるのな。」
「はい!」
ずっとニコニコ笑ってる
この子、可愛いな・・・
そう思ってるうちに 彼女の家に付いた 

すると 「ありがとうございました!」と、ニコッと笑って 缶コーヒーを買ってくれた

雨が止んだ
その時だった

缶コーヒーに一粒のしずくがおちた 

(あれ・・・この場面って・・・。)

思い出した・・・あの日、 あの車にのあってた女の子だ
病院で座っていた僕に、あの日もこうやって・・・

沈黙の中、彼女が口を開いた。

「思い出しました・・・?」
「うん・・・。キミ、あの日の子だったんだね」
「あの頃からずっと忘れられなくて・・・それに、なんか好きだったんです」
「その、よかったら私と・・・」

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そうして、数ヵ月後。
お父さんの墓に一枚の手紙を置いた。

<お父さんへ>
お父さん・・・お父さんが死んだのはスゴイ悲しい出来事だったな・・・
だけど、 ここまで頑張って生きてきたら
代わりにというか・・・
とっても大事な〝守るべきもの〟ってやつ手に入れたよ・・・
いつの日か、父さんが教えてくれた 〝守るべきもの〟を。

見せてあげたかったなぁ・・・
僕の自慢の・・・〝しずく〟を。

"しずく"

"しずく"

  • 小説
  • 掌編
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  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-18

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