The capital of a desire
Slave Doll Battle
その世界には名前が無かった・・・
仮にこの物語では「 corruption 」そう呼ぶ事にしよう・・・
これはそこの世界の「運命」を知ろうとした男と
彼と関係した「人形」達の物語である・・・
この世界は7本の塔でバランスを取られていた・・・
多くの者達は塔の周辺に住み、塔の下層で働き生活をしていた
「市民」
彼らは貴方の知る「人類」と相違ない
塔「10階」までは「市民の世界」それではそれ以上はどうなのか・・・
「淫靡者」
彼等こそこの物語の主人公達である・・・
Unchastity League
最初の塔15階「コロシアム・ランクD」
後ろ手に手錠をかけられた美少女が柱につながれていた、柱には低い位置に横棒がついており
少女の足は閉じられないようにそこに足枷で固定されていた
少女の服はズタズタでいっそ着ていない方が卑猥でないと言えた
「おしおきターイム」
電動マッサージ機を手に持った男が下卑た笑いを浮かべながら言った
男による一方的な陵辱・・・
それがこの15階より上では当たり前の光景だった・・・
「奴隷傀儡」それは「淫靡者」達の生「性的玩具」であり「商売道具」であった
15階より上は「Unchastity League」という競技のランクによって入れる階層が決まっている
15階から30階までは「ランクD」
15階は10階から直通エレベーターで上がってこれる唯一の場所で色町として栄えている
一番近い存在は江戸時代の吉原だろう、時間制限もあるし門ではないがエレベーターで
隔離されている
コロシアムは15階の中心にあり人気のスポットであった
そこで行われているのが「奴隷傀儡」を使った「Unchastity League」である
一般的には「奴隷傀儡同士の5対5のタクティカルバトル」
奴隷傀儡が着ている服は専用の武器で攻撃されるとその耐久値や破壊力の計算によって敗れる
将棋で言う所の「王将」である「クィーン」の服を剝げば試合終了
勝者は敗者の奴隷傀儡を1体と賞金を得る事ができる
当然その戦いは博打の対象であり市民の男達の娯楽の1つだった
Newcomer
「おススメは「回復系」1「攻撃補助系」1「戦闘系」3かな、これなら対応できる範囲が
広いしバランスが良い」
「傀儡屋」の主人はそう言ってカタログを見せてくれた
リーグへの参加登録を済ませると協会からレアリティ「コモン」3体「アンコモン」「レア」各1体の傀儡の交換
チケットが配られる、俺はそのチケットを使っている所だった
「まぁオーソドックスなセットにします」
最初から極端なセットを組んで後悔もしたくなかった
「えっと住まいは・・・16階S-101-116ね・・・頑張れよ「ニュービー」傀儡は転送しておくからよ」
淫靡者は定住の宿を持たない、協会からあてがわれる「宿舎」に住み、宿舎は
その時のランキングによって変わる
The capital of a desire