鳴らない着メロ

あなたは携帯が鳴らないと、どんな気持ち?

「ゴメン。しばらくメール出来ない。」
私のもとに届いた1通のメール
それは、私の大好きな着メロを聞いた最後の日だった。



私、大沢凛は木藤健太と付き合っている
健太は文武両道で、男女問わず人気がある
そんな健太に私は憧れていた
だからこそ、1ヶ月前
健太に告白された時はめちゃくちゃ嬉しかった
お互いに初カレ初カノだったから、手を繋いで話すのがやっと
でも毎日が楽しかった
それに私たちは、メールでたくさん話をした

でも、私は不安だった・・・
だって自分には何もないから
勉強も運動も中途半端で、特別可愛いわけでもない
だからこそ、メールをして繋がっていないと怖かった


私たち学生には1日24時間なんて短くてあっという間に、時が過ぎて冬休みになった
冬休みになってから、クリスマスにはデートをした
それなのに私の不安は大きくなるばかり
「なんで?」
私は自然と呟いていた
そんな時に、私の大好きな着メロが鳴った
この着メロは健太からと分かるように、皆とは違う私が一番好きな音楽にしている
私は、さっきまでは違って幸せだった
メールを開くまでは・・・

私は、信じられなかった
冗談だと思いたかった でも健太はそんなことしない
理解しようとしても、頭が働かない・・・

その日から私は、自分が狂ったように勉強をした
「自分は受験生なんだから」と言い聞かせながら
いや、もう狂っているのかもしれない
だって
「何をしていても、何も感じない」
そう言って苦笑した

こうして私が私じゃなくなった冬休みは終わった

学校に行ったら、健太は居た
何事もなかったかのように
私に気付いたのか、一瞬驚いたかのような顔してすぐ顔を背けた
まぁ、驚くのも無理は無い
健太どころかクラスの皆が驚いたはずだ
私の雰囲気の変わりように
「今の私は人形のようになっている」と誰が言っていた

私は、とにかく授業だけに集中した
「誰が何と言おうと関係ない」と、自分に言い聞かせて
しかし私は音楽の授業だけは、いつもサボった
今の音楽では
「私の大好きな曲・・・」をやっているからだ

大好きな曲つまり健太の着メロ

どうしても、あの曲を聞くのが嫌だった
嫌というよりも耐えれなかった

そんな私も無事 行きたかった学校に合格した
もう行きたいという気持ちは無かった
ただ、冬休み前に
「一緒にこの学校へ行こう」と
健太と2人で進路希望に書いたのだ
変えるのも、面倒だったのでそのままにしておいただけの話

いよいよ卒業式
皆 涙を流して式を終え教室で別れを惜しんでいる
私には、そんな事どうでもよかった
それに泣けなかった
ここまで廃れてしまって、
「哀れだな・・・」
と1人で呟いた

家に帰って、自室でボーとしていると
着メロが部屋に鳴り響いた
それは、大好きだったあの着メロだった
私はメール開く事に躊躇した
しかし、思い切って開いてみた

「学校で待ってる。何時になっても、待ってるから。」

その瞬間、私は学校に向かって走りだしていた
もう3月なのに風は冷たくて、走るのがつらかった
それでも、私は懸命に走り続けた
学校までの道のりが、やけに遠く感じた

必死の思いで学校に行くと、桜の木の下で健太は待っていた
それは、桜の花びらが舞って綺麗だった

健太は私に駆け寄ってきてこう言った
「今までゴメン。謝って許されるとは思ってない。
ただ俺は、メールすることでお前の受験の邪魔するのが怖くて・・・。」
私は涙していた
それが、嬉しくてなのか安心してなのか
どんな涙か分からなかった
ただ泣き続けた
その間、健太は黙って抱きしめてくれていた

その温もりは、狂って空っぽになっていた私に全てを取り戻してくれた
私は自然と笑っていた
そして、健太は太陽みたいな笑顔を向けながら
顔を近づけてきた



それから、3ヶ月が過ぎ
今ではすっかりもとに戻った私の隣には健太が居る
でも、メールは必要なくなった
なぜなら

健太の温もりがあるから

それに私の心には、いつもあの大好きな曲が流れているから

鳴らない着メロ

はじめまして。claireです!

まず、下手でごめんなさい・・・・。
それでも読んでくれた方 ありがとうございます♪

この話ですが、授業中に書きました(笑)
しかも初めて書いたので内容が酷いです。
ちなみに、この話で出てきた曲とは
初音ミクの桜ノ雨という設定になっています!

こんな駄文しか書けませんが、
これから宜しくお願いします!!


それでは、今作はこの位で失礼します。
(今度は健太目線でも、書いてみようかな~☆)

鳴らない着メロ

初投稿です。 今回は、初恋と音楽をテーマにしてみました♪

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-28

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