負けるな
泣いて忘れられる位なら
泣いて、泣いて、泣いて
全てを忘れたい
笑ってこの世の中が変わるなら
笑って、笑って、笑って
全てを変えてしまいたい
怒って誰もが私に服従するなら
怒って、怒って、怒って
独裁者になってみたい
でも、本当は、泣いても、笑っても、怒っても何も変わらない
世の中は、そんなに簡単じゃなくて、複雑で色んなことが絡まってる
だから、諦め顔の無表情の顔、顔、顔が並ぶ
都会の片隅、少年が叫ぶ
そんなんじゃ、ダメなんだって
もっと、もっと、もっと強く生きよう
冷淡な目が少年に突き刺さる
それでも、少年は、訴え続ける
「負けるな」と私は心で叫んで少年の前を無表情に通り過ぎた
少し涙が出そうだったような気がする
負けるな