Corporis Belleum 《SⅠ》

それは500億年前の太陽系の話。
 この頃の太陽系に存在する星は、
 太陽、水星、金星、火星、木星、土星、天王星、海王星、冥王星だった。
 未だ、地球は存在しておらず星系は安定を保っていられなかった。
 しかし、地球の女神は存在し、一人孤独に地球の場所でなんとか太陽系の安定を保とうとしていた。
 それぞれの星に存在する、守護戦士たちは太陽系のため、地球の女神のため、
 地球創造を試みる。


 これは今から500億年前の太陽系の話。
 この頃の太陽系は地球が存在せず、星系の安定を保てずにいた。
 そこで、地球の女神リリー・テラが太陽系の安定を保つため、宇宙の主神トラクトゥスと誓約を結び
 自分の命を削り、太陽系の安定を守った。
 しかし、彼女は長く命を削りすぎ太陽系の安定も崩れ始めた。
 そこで、太陽系の各星の守護戦士たちが立ち上がり、太陽系を守る。




 「太陽系の守護戦士たちよ」
 存在するはずもない星 地球 の神殿にリリー・テラとその前に頭をたらして膝を突く男と女たち 守護戦士 がいた。
 「もう私には時間がありません」
 リリーは顔を俯け、ゆっくりと瞼を閉じた。
 「リリーッ」
 天王星の戦士 ファラトゥス・ウラヌス が顔を上げ、身を乗り出した。
 「ファラトゥス・・・」
 その横で、太陽の戦士 ルークス・ソリス が腕を伸ばして彼を制した。
 「地球が存在するであろうこの地と、太陽系を守ってくれますね」
 彼女の不思議な輝きを発する瞳が守護戦士一人一人の瞳を捕らえる。
 すると皆は意思を固めたか表情で頷いた。

Corporis Belleum 《SⅠ》

Corporis Belleum 《SⅠ》

  • 小説
  • 掌編
  • SF
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-28

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