夜に舞う蝶たち

青山 春樹

夜の蝶が今夜も誰かを悩ませる
そっと音を立てず近づき
男達の蜜を吸う

男達は蝶に自分の蜜を舐めてもらい
ホッと安堵の表情を浮かべる

すでに毒牙に犯されてるとも知らず

あくる日もまた、蝶に自分の蜜を舐めてもらいたくて

闇夜の世界に赴く男達
もう、あなたの探している蝶は
いないと闇夜の番人に告げられた

そんなの嘘だと自分に言い聞かせ
虚しく闇夜を彷徨う

やっと見つけたその蝶は姿、形は
同じでも
心は全く違った蝶に変わっていて
その男のことなどすっかり忘れていて
逆に近寄れば、毒蛾のごとく男を
責め立てる

焦った男達は優しく声を掛けてみる
何ら変わらず、毒蛾になった蝶は
男達に牙を向く

悲しさに打ちひしがれし男達
哀れに枯れゆく男達が
見渡せばいたるところで倒れている

夜の街では、そんなことが起きている
哀れな姿で男達が倒れる

夜に舞う蝶たち

夜に舞う蝶たち

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-14

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