迷路

これは今なお続いている私の現状を書きなぐっただけであり、一切の救いやオチはないことを明記してお く

6月に入り梅雨でじめじめした中、眼が覚める。午前8時頃、起きたらすぐに携帯でメールを確認、就職支援サイトを通して企業からの返事が来ていないか確認する毎日だ。

私は現在大学4年の就職活動中の大学生だ。就職活動は昨年の12月には解禁され、形だけだが合同説明会等にも参加はしていた。しかし実際のところ真面目に取り組みだしたのは3月頃で6月になった今でも内定は無い。

ここで私の現在までの就活状況について軽く説明しておく。
これまで訪問した企業は30以上40以下といったところ、企業選びの基準等ない。如何にその仕事があまり忙しくないか、ただそれだけしか特には気にしていないつもりだった。しかし実をいうと小さな中小企業から内定をもらったことはあった。しかしその小さな会社で今後の人生を終わらせたくないと思い、期限も短かったために内定を蹴ったという状況だ。

やけにプライドが高い。顔が言い訳でもない、スポーツが得意なわけでもない。人に自慢できる部分など何もない、しかし自分は他のやつとは違うとどこかで思い続けているのだ。そして何よりタチが悪いのが自分がプライドが高いことを自覚しているのにも関わらず、それを曲げないことだろう。そしてうまくいかない憤りは社会へと矛先が向く。本当にタチが悪いと自分でも改めて思う。

日課のメールの確認を終え、スーツを身に纏い、家を出た。なぜこんなに暑いのに黒のスーツを未だに着なければいけないのだろう、クールビズが流行化し学生もラフな格好でいいですよと明記してあったとしても就活生に自由等ない。

今日も今日とて毎日のように面接だ。「あなたの志望動機は何ですか?」「これまで一番頑張った・辛かったことは?」いつものようにありきたりな質問に思ってもいないことを言う毎日。
「就職活動で大事なのは自分自身について見つめなおすことなんですよ、自分については自分がよくわかるから」と言う人もいる。しかしながら私には自分がわからない、自分がいつも気にしているのは自分が他人にどう思われているかであってなりたい自分等ないのだ。

本当にその企業に心から入りたいと思ったことなど一度もないだろう。何せ私の根底には働きたくないという思いが常々あるからだ。そんなことはみんな思っているというだろう、しかし働かなければ生活ができないという、そこまでいうならせめて働くから内定をくれと思う。趣味は読書とゲーム、今まで特に頑張ったことや辛かったことなどすぐに思い浮かばない。これまでの自分について振り返ってみたところで何もないのだ。私は決して人付き合いが苦手であるということはなく、小、中学校、高校、大学と友人は少ないながらもいたし、アルバイトも長い間してきた。しかしいざ振り返ると自分の環境が変わるごとに友人との付き合いもなくなり、人間関係はリセットされてきた。

就活とは酷なものである。今まで義務教育、大学というモラトリアムをある種のレールに乗って前に進めばよかったものをいきなり社会、仕事という迷路に入れられる。その迷路の進み方は様々だ。一切行き止まりにあたることもなく迷路を進み続ける人、壁にぶち当たったっても壁を壊して進む人、壁にあたり逆戻りする人、壁の前で座るもの。迷路の入り口から逃げ出すもの等様々だ。正解や目標がないのに進み続けなければならない自分が今どのような状態なのか自分でもわからない。私は答えを、救いを求めているのかもしれない。自分の進んできた道が正しかったのだと認めてもらいたいのかもしれない。

この答えのない道を私は歩み続けるのだろう。

迷路

迷路

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青年向け
更新日
登録日
2014-07-11

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