隣人はやっぱり愛せません、イエスさん

隣の席の彼だけは愛せません

”汝,隣人を愛せよ”
大昔にイエス・キリストが言った言葉です.
自分を愛するように,他人を愛しなさい,と.
そうすれば世界は,きっと平和になるから,と.
でも,隣の席にいる彼だけはどうしても愛せません.

授業中,彼はおもむろにひょっとこのお面を付けるのです.
そしてそのまま,こちらをじっと見つめてくるのです.
ただ,じっと見つめるだけです.
害はありません.
あり・・・
あり・・・
あるに決まってんだろおおおお!!

何なんだよ!ひょっとこってよお!!
おかしいだろう!?
なんかもう,突っ込みどころが多すぎてどこから突っ込めばいいんだよ!
ぜんっぜん集中できないよ!!
笑いこらえるこっちの身にもなれって!!
先生に変な目で見られてるよ!私が!!

・・・ということがありました.
だから,ごめんなさい.
彼だけは,自分のようには愛せません.

隣人はやっぱり愛せません、イエスさん

隣人はやっぱり愛せません、イエスさん

宗教とかまったく関係ないですし,本来の言葉の意味に語弊があるかもしれません。日常的な一コマでクスリと笑ってくれたら幸いです。

  • 小説
  • 掌編
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-08

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