明日への道

明日への道という言葉をキーワードにして読んでみてください。

明日への道

・・・・・もういいから
幼なじみに言ってしまった言葉。今でも心に残っている。
 あれは3年前のこと、私はいじめられていた。今まで心友と思っていた子に。
あのころの私は学校では中間の立場。リーダーでもなく下僕でもないという立場を保っていた。
あ、自己紹介忘れてた。私は神田梨花。勉強も運動もよくも悪くない、中途半端な感じの中学生。その隣によくいたのは美香と亜紀。仲いい友達とクラスが離れて、クラスになじめなかった私に声をかけてくれたんだ。
一学期のうちは楽しかったな。一緒に出掛けたり、遊んだり、ホントに楽しかった。
でもその楽しかった日々は何気ない私の一言で消えてしまうことになるのは、まだだれも知らなかったのだ。
梨花「今日みんなでプリクラ取りたいなー」 亜紀「行く?w」 梨花「行こうよー」 美香「ごめん・・うちお母さんのお見舞いいかなきゃ」 梨花「そっかー。。。」
美香「また今度ね」 梨花・亜紀「うん!」 美香「今日は二人で行っておいで!」 梨花「ありがとう」 亜紀・梨花「バイバイ!!」
・・・次の日
梨花「昨日楽しかったね。」  亜紀「あ、、、うんそうだね。。。」 梨花「あっ美香~ーー」 
美香は私を避けるようにすっと通り過ぎて行った。 その後ろに亜紀が待ってというようについていく。私はよくわからずそのままぼーっと立っていた。
 これが私の地獄への入り口だった・・・・・・・
最初は無視されてただけ、悪口もなにも言われていない。でもそのうちに亜紀も同じような態度をとっていくようになってしまった。
でも、最近つまらないな、あやまってみようかなと思っているとき。自分の机をみて泣き崩れそうになってしまった。
死ねと大きくチョークで書かれている。私は涙をこらえながらも机をふく。
美香にどうしてこんなことするの?私何かした?いっぱいいっぱい聞きたかった。
でも私が言えたのはたった一言だけ
「ごめんなさいっ・・・」
美香「自分がなにしたかわかっていってる?梨花はうちがいなくても楽しいんだね。」
「え・・・・・・?そんなことっ・・・・思ってない!美香がいたほうが楽しい」
美香「私は・・今の私は・・・あんたがいないほうがたのしいよ。」
「・・っ・・・ごめっ・・・」ムグっ 口を押えられた。
美香「お前の声もう聴きたくなんてないから。黙ってもらえる?」
「・・っ・・」
亜紀「梨花大丈夫?・・・なんていうと思った?w私はもう美香の味方。あんたなんてゴミ以下」
亜紀にもいわれちゃった
その日は泣きながら帰った。でも涙ってすぐ乾くんだね。
「・・・・・私は独りでも大丈夫・・・もう涙なんて流さない。」
??「梨花大丈夫か?・・・・いじめられてるって噂流れてるけど・」
「れお・・。べつにいじめられてなんかないから」
れおは幼なじみ。よく遊んだな。でもこんなこと言われる義理はない。
れお「でもないてたよな?俺が守ってやるからおしえろよ」
「守るとかかんたんにいわないで。あんたになんかそんなの無理だから」
れお「あっそ」
なんかれおとの大切な思い出をひとつひとつ忘れてる気がする。一番大切な思い出も。
・・・・・・1週間後
「うん!ぴかぴか☆」
毎日の落書きのおかげか掃除が得意になった気がする。ほら机もぴかぴかに磨いたよ。
美香「あんたもう慣れたの?なれたなら初体験のことしてあげようか?w」
美香「無視?いいよ。おいで」
私は何も言わずついていく。
美香「入れ」
トイレの個室に入れられた。もう予想はつく。水かけるんでしょ?いいよそんなの。私はもうそんなの・・・・大丈夫だから
ビシャっ・・・・・・・・・・
やっぱりね。美香たちは笑いながらトイレから出ていく。あれ・・・・笑い声が聞こえない。でも誰かが叫びながら何か言ってる
・・・・・・・・・・・な・・・にしてんだよ!
れお?れおなの?あっそっていってたのに。泣きたくもないのに涙が流れてくる。そうか私は心の奥ふかくに何かをためていたんだろう。
私はlトイレから飛び出した。びしょびしょのままで、美香をみる。美香は誰かをにらみつけてる。・・・れおだ。
「れお・・・・・ありがとう。でももういいから。」
れお「は?」
「私強くなったの。あんたみたいな泣き虫に助けられるようなひとじゃないから!」
れおはちょっと悲しげな顔になってからこういう。
れお「梨花覚えてる?昔いっしょに明日への道っていう小説みたの。明日への道は明るいものだって教えてくれるような小説。あの時俺は体が小さくて泣き虫だった。でも梨花はれおにも明日への道があるよっていってくれた。
   だから今度は俺がお前に明日への道があるよって教えてあげるんだ」
「でももういいから・・ばいばい。・・・・・・・・美香いかないの?」
美香「言われなくても行きますけど」
 なぜか美香は涙目だった。れおのあのくさい話に感動でもしたのだろうか
あれからいじめは消えて行った。でも私は相変わらず独りのままで中学を卒業した。
そして今は高校1年新しい友達とはうまくいってる。
れおとはいまだにあってない。でも今度会ったらこういうんだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・明日への道への道案内をしてくれてありがとう。



あなたも誰かの明日への道への道案内をすることができるかもしれません。
                                 

                                   終わり

明日への道

最後の言葉は私からの言葉です。あなたも道案内してみては?

明日への道

いじめを通した人とのかかわり方などをかいてみました。心友よりも幼なじみのほうが大切な存在かもしれない。身近な人が一番大切な存在かもしれないということを書いてみました。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-06

CC BY-NC-ND
原著作者の表示・非営利・改変禁止の条件で、作品の利用を許可します。

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