Im home~ふと見上げた夏空~

Im home~ふと見上げた夏空~

何かに疲れてしまった時、ふと見上げると……。

Im home~ふと見上げた夏空~

最近、肌にべっとりと纏わりつくような暑さが続く。

社会という名の海原に旅立って、数ヶ月が経った。

慣れない仕事。電車という箱の中にぎゅうぎゅう詰めに
されながらも乗り越えなければならない通勤……。

さすがに、余裕の二文字なんて無くなってしまっていた。

ただ、その場を乗り切る。そんな毎日が続いた。


心と体がバテて、何をするにも疲れてしまった時、

ふいに、周りの風景を愛おしく思うようになった。


道端に咲いている草花、のんびりと寝そべったり
じゃれたり走り回る野良猫たち………。

気になったものはいつしかケータイの写真に収めて、
色んな人々に対して、それを伝える。

「こんな綺麗な風景が撮れました~!」

そう、笑顔で言うように。


そして、今まで撮ってきた写真で一番良いと思った
景色は、ふいに見上げた空だった。


変わった形をした雲。
夕暮れの太陽が照らす、美しい雲間……。

疲れた足を引きずりながら、ふとして見上げた空は
私を癒してくれたのだ。

見上げた後、視線を戻したその先には、自分の家。

《今日も1日、乗り切れたんだ……》

そんな思いを秘めながら、ドアノブに手をかけて、

ただいま!って言う。

そんな事が、そんな毎日が、一番大切に思えた。

今ではずいぶんと変わってしまったけど、
いつもと変わらない景色は、確かにそこにある……。

どんな場所であれ、どんなに時が経ってしまっても、
ふと見上げた果てしなく広い空は………。

私の、帰る場所なのだから。

Im home~ふと見上げた夏空~

実際、最近はこんな感じです。何かしら見上げては、スマホに収めてます;///ww

Im home~ふと見上げた夏空~

働き始めて数ヶ月経った。 怒涛のようにやってくる日々に、いつしか疲れてしまう。 でもそんな時、私を癒したのは 何の変哲もない風景でした……。

  • 随筆・エッセイ
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-06

Copyrighted
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