ドタバタCarディガン≪第十一巻≫「私の追憶」

ドタバタ!Carディガン≪第十一巻≫「私の追憶」

第21話「海水浴Ⅱ『ホテルで満喫編』」

海もバーベキューも終えた俺らはホテルへ来ていた。雅楽多聖南ホテル(がらくたせいなんほてる)は名前にはガラクタと書いてあるが
ホテルの中も部屋の中もこの通りきれいなのだ。そして、まず部屋へ行く。
『200号室 青春の間』と書いてある。何が青春の間だよ。けど青春っぽい恋の本などはたくさんある。青年がコイバナで盛り上げるためにネタはここに
置いてある。俺らには必要ないがな。(自分がモテてるわけじゃなく、大人数だからだ。)
「集、風呂行こうーーぜ!!!」
「なぜそんなやる気で。」
「こっちこい。」
そう言われきてみた。
「のぞきだろ?」
「違うって、ここの温泉すごいいいらしいぜ。」
「のぞぎ?って別にそんなことはしないよ。」
恥ずかしい気分になった。
≪男湯での会話≫
俺らは風呂に来ていた。
「おぉ、この炭酸風呂いいぜ。」
「こっちの薬湯もいいぞ。」
と風呂に興奮しっぱなしの俺ら。
そして、結局炭酸風呂に入り会話が始まった。
「今日の花ちゃん、おかしいと思わねえか?」
「そうだな、思う。」
「バーベキューから元気が消えていた感じがするんだけど。」
「ああ、俺はそれより前だな。」
「いつだ?」
「海の最後の時から。」
「そうなんか、集花ちゃんに謝るんなら謝っておけよ。」
「なんで俺が謝る。」
「花ちゃんは天真爛漫な少女だ。けど、集にだけは身を寄せちまうんだよ。」
「どういう意味だ?」
「だから、花ちゃんはお前が本当に好きなんだよ。冗談抜きで……」
「えぇ!?」
「なぜ。驚く?」
「だって、大好きとは言われたけどなんか裏がありそうでな。」
「そういう。」
「……」
「花ちゃんにしっかり話してこいよ。」
それだけ言って俺らは風呂を出た。実際入った時間約1時間
≪女湯での会話≫
「わぁ、すごいお風呂だね。行こう、花さん。」
「うん。」
私たちは美肌温泉に入った。(語り部は花さん元気ないので、私渡辺理沙がお送りします。)
彩月が話を切り出し女湯での会話は始まった。
「はなちぃ、元気ないね。」
「ううん、そんなことないよ。」
「我慢しなくていいんだよ、私たちは花さんの気持ちを知りたいだけなの。」
「うちもそう思うで。」
「実はね、集に嫌な事しちゃったの。自分では分からないんだけど集冷たくて。」
「いつから?」
「5月くらいから。」
「結構前だね、どうして?」
「分からない。けど冷たい。だから今日それを話す。」
「それはいい案だ。はなちぃ私がセッティングしてあげるYO.」
「別に平気、私の問題だから。」
「そう…」
「けど何かあったら私と彩月に言ってね。」
「うん!ありがとう理沙・彩月。」
花さんは少し元気が出たみたい。これで女湯の会話終わり!
入浴時間約1時間半

第22話【最終話】「私の追憶」

そして、俺と龍が先に部屋に戻りそれから花たちがきた。花が「ちょっといい?」
と言うから来てみた。けど不思議なことに誰も聞く奴はいなかった。龍は男湯での会話でビシっと決めてこい!
と言ったから分かるが残り二人は分からない。
そして、ホテルの誰もいないところで花は話した。
「私たちの星のことは聞いたよね?」
「ああ。」
「それについて話を加えるの、長くなるけどいいかな?」
「いいよ。」
「わたしがここに来る前、フラワーカーディガン星では第三次銀河ファッション大戦という大きな戦争があったの。
表向きはファッションセンスを決める大会でその星の第一皇女が出ることになってるの。けど、裏では爆薬や銃を使って
人を打ち殺していたわ、何万人も…ブレットは王室隊長だからその主導権を父と一緒に握っていたわ。そして表向きでは勝ったけど、裏ではまだまだ抗争が続いていた。
だから必死で他の国へ逃げたわ。けど追ってくる。だから嫌気がさしてワープして集の家に着いたわけ。けど、最初は怖かったから演技をした。けど、集は純粋でそしてかっこよかった。
から私は好きになってしまったの。表面的にではなく本気で…けど、集は私の気持ちとは別の誰かに移っていた。けど、私はあきらめず集を誘った。でも変わらなかった。だから私は一回
宇宙へ帰った。半年もするうちに集に会いたくなってまた帰ってきた。そのころの集は今までと違って私を見ていてくれた。とってもうれしかった。集のお嫁さんになりたい。藤本花になりたい!
だから朱莉にも協力してもらって料理も覚えた。女の子らしい服装も心がけた。けど、集はやっぱり……」
花の話が終わると俺は否定する気にはなれなかった。けど、ここは男らしくビシっと決める!と思った。
「確かにお前の言うとおり、他の人がよかった。」
「集…」
「けど、花はいつも天真爛漫で俺は心を奪われていった。俺は花が好き!だけど、理沙ちゃんも好き!」
「…やべっ!」
「ううん、知ってたよ。集が理沙のこと好きだったのは。けど私のことも好きだったなんて初めて知った。私が集を奪って見せる!」
「ちょっと待って!!」
そこに理沙ちゃんが現れた。
「私もずっと気になってたんだけど、私藤本集くんが中学校のときから好きだったの。」
と、急に告白されてしまった。
なんだこの修羅場は?そして、龍と彩月に見られてしまった。
「おぉ、これは急展開ですね。集良かったじゃん、憧れの理沙ちゃんに好きって言ってもらって両想いじゃん。」
「あーら、二股?やるわね藤本。」
「勝手な事言うんじゃねーーーー。」
と怒るが素で怒ってはいない。チョっと嬉しいかな?告白されるのは。
「藤本くんも私のこと好き?」
「集、私のこと好き?」
俺は決心して二人に言ったのであった。
「理沙ちゃんのことは中学校時代から好きだった。ずっと、ずっと。花もここ半年でお前のことが好きになったような気がする。
だからどっちというわけじゃないんだ。ごめん!!」
俺は嫌われるのを覚悟で言った。けど、二人は真剣な眼差しでかつ笑みを浮かべていた。
「ううん、藤本くん、いいや集くん。私はあなたが好きといってくれるまでずっと待ってるから。」
赤面しながら言う理沙ちゃん。花も同じく頬を赤めながら言う。
「理沙には悪いけど、集を奪って見せるから。」
「うんいいよ、私も負けない!だからお互い仲良くしつつも恋のライバルね。」
と勝手に物語を進められてしまった。龍と彩月には「少人数ハーレムだね。」と言われてしまった。末裔までの汚点を押された気分だった。ううん、そんな嫌でもない。
ハーレムは嫌だけど俺もどっちかを決めようと思う。
     ~花も理沙ちゃんも今は俺の友人だ。それは変わらない。~
「まずは、親友から始めようぜ。龍の次だから二番目と三番目な。」
「うん!」
「うん!」
「おぉ。」
「私は?」
花、理沙ちゃん、龍、彩月ほぼ同時に言った。
心で好きだ。と言っていたが花には聞こえたのか。「んん?」と言われ「なんでもない。」と返した。
これから修羅場が始まるだろう。けど、俺はそれに立ち向かっていこうと思う。そして、この高校生活という短い時間を彼女らと歩んでいくことになるから十分に楽しんでいこうと俺は思う。
そして、これからもドタバタな毎日は続くのであろう。
          (THE END)

オリジナル小説「渡辺理沙,水橋花,五野上彩月,瀧本龍の生活」

オリジナル小説②「渡辺理沙の生活」

私の名前は渡辺理沙。聖南高等学校に通う1年A組の生徒です。同級生は私のボーイフレンド……だなんて恥ずかしいぃぃ。
ゴホンゴホン。気を取り直して、水橋花さんと五野上彩月さんと瀧本龍くんと一緒です。まぁそのあたりかな仲いいのは。
私は本編では紹介しませんでしたが学級委員長です。学級委員長は大変な仕事ですが毎日頑張っています。
私は藤本集くんが大好きです!!!付き合ってください!!!!
これで私の紹介は終わりです。次は花さん!!

オリジナル小説③「水橋花の生活」

私の名前は水橋花です。理沙と同じ学校で同じクラスです。私の生活では分かりませんが実は生活委員長なんですよ!私の自称彼氏というか通称彼氏にする予定の
藤本集、集がいれば私毎日が幸せです!付き合うと言わずに結婚してください。
生活委員長は学級委員長よりかは楽ですが、学級委員会からきた生活報告レポートを学校に通知する連絡網みたいな役割ですが編集も生活委員会の仕事なので大変です!
次は彩月!!

オリジナル小説④「五野上彩月の生活」

私、五野上彩月はここ聖南高等学校1年A組の生徒です。好きな子ははなちぃでーす。私は風紀委員会委員長を務めていて、兼ですけど生徒会本部役員で書記をやっています。
風紀委員会が出した立案を生徒会に来て、自分が風紀委員会担当なので全部自分が決めます。風紀委員会副委員長の藤本集くんに任せっきりです。
集くん、理沙かはなちぃを幸せにしてあげてね。
次は……龍。

オリジナル小説⑤「瀧本龍の生活」

俺の話なんぞ聞きたかねぇがちょっとばかり聞いてほしい。俺はバカ彩月と同じ学校の生徒だ。俺は聖南部活動連合会会長を務めている。聖南中等学校や青南第一・第二・第三小学校のクラブも
ちょっと担当してるぜ。次は集と言いたいんだが…

最期に…「主人公・藤本集の挨拶」

俺はこの物語の主人公の藤本集でございます。ドタバタCarディガンはどうだったでしょうか。みんなの個性が表れたんじゃないでしょうか。僕は風紀委員会副委員長も兼任しています。仕事は大変です。
委員長の五野上彩月に押し付けられて……。花の追憶なので次は俺の追憶もって俺に追憶と言えるものがありませんので……。そろそろ時間が来てしまいました。ありがとうございました。

ドタバタCarディガン≪第十一巻≫「私の追憶」

ドタバタCarディガン≪第十一巻≫「私の追憶」を読んで頂きありがとうございました。これで完結しましたので続編などはないと思います。星空文庫の皆様、ありがとございました。別の作品はMF文庫新人賞に投稿して佳作になり出版になったら、夢見奏という名前で出版されるでしょう。って早い話ですね……

ドタバタCarディガン≪第十一巻≫「私の追憶」

星空文庫【ドタバタ!Carディガン】→完結終了→夢見奏profile=別サイト「小説家になろう」様で投稿しようと思います。別の作品を(MF文庫新人賞投稿予定作品除く。)

  • 小説
  • 短編
  • 青春
  • 恋愛
  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-05

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted
  1. 第21話「海水浴Ⅱ『ホテルで満喫編』」
  2. 第22話【最終話】「私の追憶」
  3. オリジナル小説「渡辺理沙,水橋花,五野上彩月,瀧本龍の生活」
  4. 最期に…「主人公・藤本集の挨拶」