ドタバタ!Carディガン≪第十巻≫「海水浴Ⅱ」

ドタバタ!Carディガン≪第十巻≫!!

第19話「海水浴Ⅰ『海を満喫編』」

先ほどの日焼け止めのお陰って言うか、その所為で目が覚め俺らは海を満喫していた。
「キャー、海だ。」
「そんなはしゃいじゃだめだってば。」
「別にいいじゃない、はなちぃは天真爛漫な性格なんだから。」
「そうそう、それにしても渡辺君、水橋君はいい胸をしているね。」
この会話は花、理沙ちゃん、彩月、そして変態な龍の言動だった。
「ああ、海を満喫してるよ。俺はここで寝ているか。」
海と言っても潮のにおいを嗅ぐだけってのも男のロマンな気がする。単に泳げないだろ!とツッコミ入れる奴はここにはいないが
実際入れる奴はいるだろう。いや例外で一人いる。
「ねぇ、集一緒に泳ごうよ。」
「夫婦喧嘩かい?」
その会話は俺が無表情で沈黙、花、龍の順で言っていた。
「無理だ。」
俺は素直に断った。
「うん、分かった。」
花は素直に海に戻っていた。と言いたいが花はダラーンとした感じで海を見つめている。俺は花がかわいそうになり
「うん、いいよ。入ろうか。」
と言うと
「ごめんね、集。海無理やり誘っちゃって。」
と、素直に謝ってくる花
「大丈夫だって、こっちこそごめんな。海入ろって誘ってくれたのにさ冷たい言い方して。」
「うん、いいよ。またホテルに行ったら話すね。」
そう言い残し天真爛漫な花に戻ったと言いたいがなんか我慢しているような笑みだった。俺でなくても分かる……
そうして、海を満喫し海の醍醐味であるバーベキューをすることになった。

第20話「海水浴Ⅱ『バーベキュー編』」

海を満喫し終えた俺ら一行は、バーベキューをすることになった。なんせ醍醐味だから……
さっきから花の様子が違うようなさっきの演技の笑みとは違う、長い時間一緒にいた俺らだから分かるこの顔。
けど、今回は今までとは違う……って俺は花のことを大事に思ってるけど好きってわけじゃ……
そして、龍が司会を務め(実際何もしていない。)バーベキューが始まった。
ここからは会話式で行う。
龍:「この肉サイコーだぜ!!」
理沙:「そんなにはしゃいで大丈夫なの?でもこのお肉はおいしいね。」
彩月:「いいなぁ、食べても太らないから。私なんて太る体質だから。」
龍:「そうだな、お前デブだもんな。」
彩月:「別にはっきり言わなくてもいいじゃない!でもこのお肉サイコーってちがうわよ!!」
理沙:「二人とも小学生みたい。(笑)」
龍&彩月:「小学生じゃありません!!!!!」
理沙:「ごめんね、気を悪くしないで。」
龍:「理沙ちゃんが言ったのか。ならいいぜ。」
彩月:「私も同感。」
俺:「喧嘩すんなって。」
と会話の中に花はいない。そのころ花は海を一人で見つめていた。
「花どうしたんだ?」
俺は気になり素で質問した。
「ううん、なんでもないの。またホテルで話すね。」
そう言い、また先延ばしされてしまった。

ドタバタ!Carディガン≪第十巻≫「海水浴Ⅱ」

ドタバタ!Carディガン≪第十巻≫「海水浴Ⅱ」を読んで頂きありがとうございます。ドタバタCarディガン、略してドタCarはこれを含めてもう一巻で最終巻となります。もう一巻ですがまだまだ宜しくお願いします。では、ドタバタCarディガン≪第十一巻≫(完)「私の追憶」でお会いしましょう。

ドタバタ!Carディガン≪第十巻≫「海水浴Ⅱ」

  • 小説
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  • 青春
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  • コメディ
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-07-05

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  1. 第19話「海水浴Ⅰ『海を満喫編』」
  2. 第20話「海水浴Ⅱ『バーベキュー編』」