ドタバタ!Carディガン≪第九巻≫「海水浴」
ドタバタ!Carディガンシリーズ第九弾!想像膨らむ海水浴編!
第16話 「理沙ちゃん家で緊急会議」
終業式
「夏休みも充実した日にしましょう。これで私の話は終わりです。」
「では、1年生から退場してください。」
俺は校長のありがたいけど超いらない話を聞いた後、半日で終わりと言うことでまずは教室で待機した。
1年A組の教室にて
「これで一学期最後だなぁ。けど、集はいいぜ…だってさ花ちゃんと一緒なんだろ?」
「まぁ…」
龍は俺の目を見て「いいな」ムードを出している。
そして担任の先生から一言があり宿題が配布されHRが終了し半日で終わりと言うことで俺は家へ帰ろうとしたとき
花からこんな誘いがあった。
「ねぇ、集。海水浴っていうものに行かない?」
「熱いしな…まぁ花が言うならいいよ。」
俺は断る理由など無いので適当に返事を返した。
「んじゃ、理沙んちで緊急会議だ!!!」
花が突然大きな声を上げた。理沙ちゃんは知っていたかのようにそして俺の方を見て頬を赤められている。
「ん、なんでだ?」
俺は疑問形を出し理沙ちゃん家へ向かったのである。
【「たびたび申し訳ないです。私は集の妹・藤本朱莉です。兄は理沙さんがなぜ赤められているのか全く分からない様子…
中学校時代は中二病でアニメばっか見てましたからねぇ。恋愛が苦手なんでしょうか。理沙さんは集のことを…っていけない、
いけない。物語の鍵となることを言ってしまいそうになった…では引き続きお楽しみください。」(ナレーション:藤本朱莉)】
ごめんなさい。俺の妹が何か気に障ることを言ったのなら謝ります。ええっと、中学校時代は中二病でアニメばっか見ている…だって!
アニメばっか見てたのは事実だけど、中二病ではありません!!もう、全く朱莉は誤解しすぎだよ。【単なる兄妹喧嘩に過ぎません。】
聖南第二小学校【理沙ちゃん家の周辺ルート①】
「き、来てしまいそうだ。あの憧れの理沙ちゃん家に行けるなんて!!」
俺がボツボツ独り言を言っていると花が俺に不思議そうに「大丈夫?」と聞かれてしまった。
ま、まさか花に心配されるなんて…人生最大の汚点かもしれない!なんて考えながら花の後をついていくと
「渡辺」という表札が目に入った。その瞬間俺は理沙ちゃんの家に来てしまった。と改めて躊躇ったのである。
それももう遅い、花がドアのベルを鳴らすと理沙ちゃんが「はい。」と言い玄関前まで俺らを出迎えてくれた。
俺は緊張し「ど、どうも。」(俺のバカぁと思い)と言い、理沙ちゃんは「いらっしゃい、藤本くん。」と上げ調子で言ってくれた。
理沙ちゃんがこんなに歓迎してくれているのに俺はなぜアピールできないのか。と自分を責める。
理沙ちゃんの部屋【秘密会議①】
「で、では!海水浴の計画を立てたいと思いますぅ!」
花が妙に盛り上がっている。みんなもそれに乗り気だ。
「じゃ、まずどこに行くかだよね。」
理沙ちゃんが花に問いかける。
「うん、それなら大丈夫!場所の予約はしてあるよ!」
おぉ、手際のいい奴。と内心思った。
「はなちぃ…水族館もどう?2日目だけど。」
彩月、泊まる前提なの!?
「ホテルわね、ブレットが用意してあるよ。なんかの大企業のホテルを買い取ったとか。」
わぁ、セレブって本当にこういう浪費癖があるんだ。と俺はまたまた思った。
「みんなこんな計画にしてみたんだけどどうかな?」
花が俺らに見せた。その全文をこれからお見せしよう!ジャジャーンってなんかの劇かと俺は俺にツッコミを入れてしまった。
ゴホン、気をとりなおして公開します!!
~アイラブしゅー&大好きなみんなと行く3泊4日の海水浴旅行~
花が作ったよ!!
≪集合場所≫集の家
≪集合時間≫午前3:00
≪予定≫集の家→聖南駅から聖南渚海水浴場前の駅→海を満喫!!!→ホテル…名前わかんないや!花ちゃん宿で決定!
→遊ぶ、集大好き!!→またまた海→水族館→ホテル…→遊ぶ、集大好き!!!→聖南地下洞窟へ探検!(地球っておもしろい!)
→ホテル…集大好き×100→帰る。
まぁ、こんな感じだった。この「集、大好き」はよくラブコメ漫画「ToLOVEる【矢吹先生・長谷見先生】」で「リト、大好き」ってララが言ってるセリフ。
この大好きはべったりしたものではなく。これ以上言うとリア充の言い訳になるからよしておこう。とにかくドタバタしているのである。
その後、いろいろ分担を決めこの秘密会議は幕を閉じたのであった。
≪リーダー≫わたし(花),理沙、彩月。≪部下≫集、龍。
第17話 「海水浴に行くまでの俺の苦労」
日の出が昇る数時間前午前3:00。俺らは海水浴へ行くべく、ブレットの車で海まで向かった。(予定では電車ということになったが…これにはわけが。)
話を昨日に戻そう。電車で行くということになったが電車が始発が6:00なので当然無理、バスも始発7:00と無理ということで花がブレットに連絡して結局車で
行くことになったというわけだ。ふぅ、これで「ニセコイ【古味先生】」の単行本第3巻の林間学校に行くときのあの修羅場はキツかった。だから俺は正直ホッとしている。
ニセコイファンの皆様、申し訳ありません。俺らはニセコイのようにうまくはいきません。そう言いたいのだが…
「集、ひざまくらして。」
花が突然そう言ってきた。
「な、なんで俺なんだよ。」
俺は動揺して声が裏返ってしまう。
「だって、眠いんだもん。」
俺が否定する間もなく、花がひざまくらしてきた。おれは体が固まったが声は出たのでブレットに言おうとした。
だがこの車は運転席と後ろの席の間に防音ガラスがついており、後ろと前にある電話機でしか会話ができない。だが先ほども言った通り
体が花で防がれている。約1時間の末に体が慣れ体が動くなったと思ったら今度は理沙ちゃんが俺の体に胸をこすりつけてくる。俺は失神しそうになったが
彩月に寝ぼけているが顔面を殴られ失神できなかった。そしてひざを見ると花がまだいたので体がまた固まってしまった。
龍に助けを…って寝てるし。
俺は心の中でアニメの歌を歌っていようと思った。「記憶が開く音、聴きたいから…(ニセコイ・CLICK)だが理沙ちゃんが胸をこすりつけ
現実に戻った。推定だがニセコイファンの人はつぐみよりかは胸がないけど、小野寺よりはある。と言った方が明確だろう。
そんなやり取りが約3時間続けられ俺が失神しているころには海についていた。
「ねぇ、集。起きてよ~全くしょうがいんだから。」
「藤本くん、かわいい。」
花と理沙ちゃんの会話だった。けど俺には眠くて何を言っているのか分からなかった。
俺が車の中でもドタバタだらけ。海では何があるのだろうか。
第18話「海水浴Ⅰ『日焼け止め編』
夏だ、海だ、太陽だ!どこかのドラマやアニメのセリフで言う言葉。俺はそれを改造して
夏だ、最悪…。海だ、まじだる…。太陽だ、まじ暑い…そしてドタバタ!
そう言いたくもなる。車の中であんなことがあったのだ。けど、みんなはそんなことをおかまいなしに…
「やっほー海だ!!!集、海だよ!!理沙も行こう。」
「花さん危ないよ!!」
「待って、理沙とはなちぃ。」
「フムフムいいですな、あの二人は。」
この会話は俺を除いた4人の会話。
その間は俺は寝ていたので花にバトンタッチする。
はーお、花だよ。それでね私たちはね海に入ったの!すっごく楽しいよ。
でも楽しんでた時にブレットに
「花様、日焼け止めを。」
そんなのいらないっていったんだけどどうしても言うから、集にやってってお願いしたの。
そしたら集ったら恥ずかしがっちゃって。
ちょっと待てよ、恥ずかしくはない。眠いだけだ。
集、邪魔しないでよ。私が語り部なのに…ムゥゥ…
じゃ、ぬればいいんだろ。
ありがと、集。やっぱり集は優しくて素敵。
「じゃ、よろしくね。」
は、はじめて女の子の肌に。なんか変な気分になるな。
「ヒャ、冷たいよ集。」
おれは謝った、誤った。けど花はいいよと言ってくれた。
そしてぬりおわったあと
「ありがと。」
と言われた。けど、親友龍に
「どうだい花ちゃんは、推定Dはあるだろう。」
と変態な口調を言ってくるので「知らん。」と答えたら「思春期」と言われてしまった。
まだまだ海水浴は始まったばかりだ…
ドタバタ!Carディガン≪第九巻≫「海水浴」
ドタバタ!Carディガン≪第九巻≫「海水浴」を読んで頂きありがとうございます。早くも第九巻となりましたが物語中盤から終盤にかけての海水浴!次回、第十巻「海水浴Ⅱ」の前編という形に今回はなります。
緊急告知なんですけれども、ドタバタ!Carディガンを第十一巻で完結とさせて頂きます。別の作者名「夢見奏(ゆめみ かなで)」で違う小説を書こうと思い、またM〇文庫の新人投稿ということで別の作品を公表します。できたら、新小説を読んでいただけたらなと思いますので第十一巻まで応援よろしくお願いします。第一巻からは星空文庫に残しておく予定なので見直してみてください。では、次回お会いしましょう。