紅楓
燃え尽きし 色紅にその身をば
秋の夕日に翻し 水面に落つる
連れなき 紅葉のはかなさよ
枝に残せし未練を絶ちて
末までもと 供に誓いし仲なれど
逢うは別れの始めとか 人の世は
長き一夜の 袖を枕に聴く虫の声
時移れば 熱き情けに吹く秋の風
重ねし逢瀬の夢覚めて おくる裳裾の露草に
濡れて悲しや化粧花 せめて散りたや今生の
情けの色のその裏表 見せて楓の舞扇
紅楓
燃え尽きし 色紅にその身をば
秋の夕日に翻し 水面に落つる
連れなき 紅葉のはかなさよ
枝に残せし未練を絶ちて
末までもと 供に誓いし仲なれど
逢うは別れの始めとか 人の世は
長き一夜の 袖を枕に聴く虫の声
時移れば 熱き情けに吹く秋の風
重ねし逢瀬の夢覚めて おくる裳裾の露草に
濡れて悲しや化粧花 せめて散りたや今生の
情けの色のその裏表 見せて楓の舞扇
紅楓