きみが

好きな人が。
笑っていない。

君が。何時もと違うから。

君が。
笑っていない。
珍しい。
あたしの目に。
映る君は。
笑っている。
君が。
怒っているところ。
悲しんでいるところ。
苦しそうなところ。
見たことが。
無かった。
君のこと。
知らないこと。
ばかり。
それはそうだ。
君の近くに。
隣に。
ずっといた訳じゃ無い。
居たくても。
行けない。
居させてもらえない。
仕方ない。
だけど。
不意に見つけた。
君の表情。
悲しそうで。
辛そうで。
だけとど何処か。
怒ってるみたいな。
あたしも。
そんなとこ。
見てしまったら。
その日は。
次見る笑顔までは。
笑えなくなってしまう。
怒ってること。
実は。
知ってた。
だから。
何時もの君に。
笑ってる君に。
あたしを安心。
させてくれる。
君に。
なって欲しかった。
何時も以上の。
笑顔で。
君に。
話しかけようと。
そう。
思って居たのに。
いざ。
君を見ると。
悲しくなって。
何も言えなくて。
通り過ぎてしまう。
悔しい。
こんな自分。
大嫌いだ。
また。
悲しくなって。
あたしが。
人間で有ることを。
恨んだ。
猫とか。
犬とか。
君に甘えて。
笑わせて。
可愛がられたい。
だけど。
人間だと。
強がったり。
逃げたり。
本当に。
弱い。
でも。
あたしは。
人間で。
変われないわけで。
つまり。
君から。
好かれること。
無いわけで。
悲しいな。
なんて。
いまは思うけど。
君に会ったら。
何時もの。
ずっと。
笑っている。
そんな。
あたしになるんだな。
君と二人きりだったら。
どうなるんだろう。
二人きり。
なってみたいなぁ。
なにかが。
崩れてしまうかなぁ。
いつかは。
君に。
本当の。
気持ちも。
表情も。

きみが

君と。
ふたりきりに。

きみが

自分ならどうするか。 そうかんがえながら。読んでみてください。

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-24

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted