信じて

思う事はいつも同じだ。

歳劣っていくごとにこの思いは募る。

ただ信じてほしいだけ…。


自分に素直になれないこの世界が嫌いだ。



何故反論してはいけない?

如何して間違いを指摘することがいけない事なのだろうか?



―――それは言い訳でしょ?



この言葉―――大っ嫌いだ。

事実を云う事は言い訳になるか?



この言葉を一番言われるのは学校だと思う。

例えば、

登校の際、何時もより二・三時間早い時間に出たのにバスや電車の運行上の都合で遅れてしまうとする。

理由として、


「何時もより早い時間に出たが混雑していて遅れてしまった。」


そう告げると帰ってくる言葉は何時もこうだ。


「それは言い訳でしょ?もっと早い時間に出ればよかったのよ。」


確かに相手は此方が何時に家を出たかなんてわからない。だから、言い訳でしょ?と返してくる。

その思考は理解できるよ。

だけど、こうも思う。


「何も知らないくせに。」



事実を云う事が言い訳になる。こう云う事はよくあることだと思う。

自分でも言い訳だって思うさ。

でも、事実を伝えたい。


「これは事実なんだから分かってくれよ!!俺は嘘なんかついていない!!」


誰にも届かない心の声。口に出せない。


皆自分を押し殺して、


「すみませんでした。」


そう謝るしかないんだ。


そうして何時か壊れていくんだ。



―――――――ただ、信じてほしかっただけなのに…。

信じて

読んでくれてありがとう。

人には信じてもらいたいよなぁ。

信じてもらえるような人間になりたいよ。

そう、君だって思うだろ?

信じて

「言い訳でしょ?」 理由を説明することは言い訳になるのだろうか―――。 それが、知りたいんだ。

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-24

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