幸せ

幸せは何気ない一瞬に

幸せ

幸せ…



朝、目が覚めて暖かな布団に包まれていることを感じる幸せ…



幸せ…



まどろみの中、心地よい包丁の音と、仄かに香る朝食のにおい……



幸せ…



「真紀~起きなさい!遅れるわよ!!」



お母さんの声、まどろみと覚醒の狭間。



「うん~~……起きるよ~……おかあさん……」



大好きな、お母さんの声と朝の日差し……ゆっくりとした時間と会話……



「もう、いつも貴方は……」

「ごめんね~」



普段は、なにも感じないんだと思う。だけど、それは確かに幸せな一瞬で……



「おはよう。お母さん」

「おはよう。真紀。おくれちゃうわよ」

「うん~~」

いつもの朝、だけど幸せな掛け替えの無い朝。幸せな……とても幸せな朝……

幸せ

何かを感じていただければ幸いです。幸せなんて全部些細なことなのだから

幸せ

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-21

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