幸せ
幸せは何気ない一瞬に
幸せ
幸せ…
朝、目が覚めて暖かな布団に包まれていることを感じる幸せ…
幸せ…
まどろみの中、心地よい包丁の音と、仄かに香る朝食のにおい……
幸せ…
「真紀~起きなさい!遅れるわよ!!」
お母さんの声、まどろみと覚醒の狭間。
「うん~~……起きるよ~……おかあさん……」
大好きな、お母さんの声と朝の日差し……ゆっくりとした時間と会話……
「もう、いつも貴方は……」
「ごめんね~」
普段は、なにも感じないんだと思う。だけど、それは確かに幸せな一瞬で……
「おはよう。お母さん」
「おはよう。真紀。おくれちゃうわよ」
「うん~~」
いつもの朝、だけど幸せな掛け替えの無い朝。幸せな……とても幸せな朝……
幸せ
何かを感じていただければ幸いです。幸せなんて全部些細なことなのだから