囚われた種族
この物語は二人の少年と少女が島のみんなを助ける話である
第3話
レオとラルが町を目指して2日が過ぎた。
二人は町の目の前まで来ていた。
「もうすぐだねレオ」
レオは頷き歩く。
三十分程歩き町の入り口へとたどり着いた。
ハリエスは小さい町ながらも賑わっていた。
レオは中年の男に話しかけていた。
「なんだって?レイジ軍の居る島がどこか教えてくれって?」
「あぁそうだ」
「ばっかじゃねえのそんなの知る分けねえだろ」
そういいながら男は笑い始めた。
するとレオは容赦もなく男を殴り飛ばした。
ものすごい音が鳴り響き町の人の目がむけられている。
「おいあんたこっちは真剣に探してんだこれ以上バカにするようなら斬るぞ」
レオは刀に手を伸ばし男は殺気で動けなくなっていた。
「レオやりすぎ」
ラルはレオを止める。
男は気を失ってしまっていた。
「ガッハハハハ!!」
後ろから大きな笑い声が聞こえた。
「なんだよあんた」
レオは刀に手を伸ばそうとするがラルに睨まれ伸ばすのをやめた。
「おもしれえガキどもだ」
二人は酒を飲みながら笑っていた大男に近づいた。
「俺の名はダルク。てめえら名は?」
とっさの質問に二人は答えた。
「レオだ」
「ラルです」
ダルクは机に酒を置き立ち上がった。
「気に入ったぞ。いいことを教えてやろうこの町の連中は平和ボケでレイジ軍のことは知らねえ。情報が欲しけりゃここから東にあるレイスっつう町に行け。そこならなんらかの情報はあるぜ」
ラルはダルクの説明をしっかりとメモしていた。
「そっかサンキューなダルクのおっさん」
「ガッハッハ!!達者でなガキども」
二人はダルクに見送られハリエスを後にした。
東に向かうにつれて草原がなくなっていた。
あるのは足場の悪い岩場のみ。
岩場は二人の体力を容赦なく奪っていた。
「レオ少し休もうよ~」
そういいながらもすでに座り込んでいた。
レオはその隣に座りラルに水を渡す。
「ありがと」
そしてしばし休息をとることにした。
囚われた種族
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