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提督「なぁ電、ちょっと来てくれ」
電「はい?何ですか司令官さん」
提督「アイス食わないか?間宮さんに作ってもらったんだ」
電「わっ、いいのですか?今お仕事中ですし...」
提督「丁度休憩しようと思ってたから大丈夫だよ。電には日頃俺の秘書艦として働いてもらってるし、そのお礼にと思って」
電「じゃあ...貰うのです」←「はむっ」っと食べて幸せそうな顔
提督「...あのさ、電」
電「はひ?」←アイス食べてる
提督「その...いつもありがとうな。電が俺の秘書艦になってくれたおかげで凄く助かってるよ」←電の頭撫でる
電「はわわっ、い、電は当たり前の事をやってるだけなのですっ。それに電も司令官さんと一緒にお仕事できてとても嬉しいので...」←赤くなる
提督「ありがとう。それでさ、電って今レベルいくつだったっけ?」
電「?99なのです」
提督「だよな......なぁ電――」
天龍「第一艦隊が帰投したぜーっ!ふぅ、つっかれたぁー」←ボロボロ(その他艦娘も何人か居る)
提督「...あっ、皆お帰り。よく頑張ったな。大丈夫だったか?」
天龍「おう!今回は敵が強くて接戦だった...って電何食ってんだ?...おっ、間宮のアイスじゃねーか!いーなー!提督!俺達にもくれよ!」
提督「ドッグから戻ったらな」
天龍「約束だぜ!よし、さっさと直してアイス食うかー」←天龍退場
電「あの、司令官さん。さっきは何を言いかけたのですか?」
提督「ん?あぁ、何でもないよ。それより天龍達が入渠中に間宮さんに追加のアイス頼まないとな。電、悪いが頼んできてくれないか?」
電「了解なのですっ。では、行ってくるのです」
提督「おう。気を付けてな」
提督「...はぁ、勇気なさすぎだろ俺...」

電「(司令官さん、どうしたんだろう...何でもないって言ってたけど、天龍さん達が戻ってこなかったら絶対何か言おうとしてた)」
電「そう言えば電のレベルを確認してたけど...っ!」
電「ま、まさか司令官さん、そ、そうなのですか...!?あっ、でも電の勘違いかも...けどだったらわざわざレベルを確かめる必要もないですし...!」←真っ赤
愛宕「あら電ちゃん、こんばんは。一人で居るなんて珍しいわね。提督はご一緒じゃないの?」
電「はわわっ!?あ、愛宕さん!?し、司令官さんはお仕事中なので電が少しお使いを頼まれていたのですっ!」
愛宕「そうなの?なら邪魔しちゃいけないし、私は部屋に戻るわね」
電「は、はいっ。またなのです」←愛宕退場
電「ぁぅ、びっくりしたのです...」
電「(司令官さんは、どう思っているのかな...)って、何を考えているのですかっ、そもそも電はあくまで司令官さんの秘書艦なのですっ!さっきのだって勘違いの方が正しくて実際は高難易度の海域攻略のために電のレベルを確認したかっただけかもしれないですし...」
電「(...司令官さんにとって、電はどんな存在なんだろう...もし他の艦娘と同じだったら...)」
電「それは......いやなのです」


--場面転換(外)--

電「(あの後司令官さんの言いかけた事が気になって少しぎこちなくなっちゃいました...今も中々眠れないし、どうしよう...)」
提督「ん?そこにいるの、電か?」
電「はわわわわわっ!?えっ、し、司令官さん!?どうしたのですか!?」
提督「いや、なんとなく夜風に当たりたくなってな。電こそどうしたんだ?いつもはもう寝てるだろう?」
電「電は...眠れなかったのです...」←少し伏し目気味に
提督「そっか。まぁそういう時もあるさ。良かったらしばらくここで話さないか?風はそこまで冷たくないし、月も綺麗だぞ」
電「...司令官さんがいいなら、電ももう少しここにいたいのです。司令官さんの、隣に...」←赤くなって、提督の袖を軽く摘まむ
提督「なら決まりだな」
電「...」
提督「...」
提督「あのさ、電...先刻も言ったが、本当にいつもありがとうな。その...電は後悔とかしてないか?俺の秘書艦になったこと」
電「っ!そ、そんなことありえないのです!電も言いました、司令官さんのそばに居られるのは嬉しいって。後悔なんて、するはずがないのですっ」
提督「そっか...何か今日の電、途中から少しぎこちなかったからさ、ちょっと不安だったんだ。優しい電に甘えて、迷惑をかけているんじゃないかって」
電「それは...あぅ。し、司令官さん、実は」
提督「?」
電「そ、その...司令官さんが電に言いかけた事が気になって...もし、電の勘違いじゃなかったら――」
提督「――電」
電「っ、は、はいっ」
提督「今日が何の日か、覚えてるか?」
電「今日...?えっと...」
提督「電が鎮守府(うち)に来てくれて、俺の秘書艦になってくれた日だよ」
電「...ぁっ、お、覚えていてくれたのですか...?」
提督「当然だよ。だから、どうしても今日のうちに電に言っておきたかった」
電「...」
提督「電、好きだ。俺と、結婚してくれ」←指輪オープン
電「――っ、ほ、本当に電でいいのですか...?他にも魅力的な艦娘は沢山いるのです...」
電「(電は何を言っているのでしょう。折角司令官さんが今日という日に、想いを伝えてくれたというのに...)」
提督「確かにあいつ等は良い奴だ。部下であると同時に、娘のような存在でもある。だけど、俺が一番大切にしたいと心から想えるのは、電...お前だけだ」
提督「提督と秘書艦じゃなく、夫婦として、これからも俺の事を支えてほしい」
電「――電も、司令官さんの事大好きなのです...だから――」
電「これからも、ずっと一緒なのですっ!」←嬉し泣きで笑って

--後日談(執務室)--

愛宕「まさか提督と電ちゃんがね~、そのうちこうなるだろうとは思ってたけど」
天龍「なぁ、提督ってもしかしてロリ――「断じて違う」」
愛宕「ふふっ、でも提督と電ちゃんとってもお似合いよ♪」
提督・電「/////」
天龍「けど他の艦娘の前でいちゃいちゃするのはやめてほしいよな~、あてられるし」
愛宕「まぁまぁ、ちょっと位ならいいじゃない。今のうちにあてられておきましょ♪」
天龍「けど艦隊の指揮にだな――」
愛宕「あら、天龍ちゃんもしかしてやきもち?」
天龍「ばっ!ち、ちげぇよ!」
愛宕「ふふっ♪」
提督・電←二人が話しながら遠ざかっている時に別のコマで手をつなぐ。


--end--

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  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-20

Copyrighted
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