人

この世には
それ自身で独立して存在しているものは無く
ずっと同じであり続けるものも無い
これ仏さんのおしえ
なになにが無い
という説き方なんですね

これを人について
ぱっとおもいついたことを
「貪瞋癡」の順に書き並べると

美味しいものがあると食べ過ぎとわかっていても腹八分目でやめられない
もう十分稼いでいるのにもっとお金を稼ぐためアクセクすることをやめない
タバコにアルコール
体に悪いのでちょっとひかえようと思っていてもやめられない

ケンカをした後早く謝ったほうがいいのに正直になれない
自分の欠点とわかっていることを他人に指摘されたくない
怒りを抑えられない
相手が嫌だと思っていることをワザワザ言ってしまうことがやめられない
暴力集団に暴力行為をしても暴力と思っていない

しんどいことはしない
みんなの嫌がることは進んでしない
明日できることは今日しない
何か腹が立つがその理由がよくわからない
理屈をこねても理由を知らない
あの人はちょっとおかしいのとちがうかとおもっているが自分は普通と疑わない
他人のことはわかっているつもりでも実は自分のことさえまったくわかっていない
悪いことはすぐ覚えるがよいことは真似しない
他人をすぐけなすが褒めることはしない
自分は自分を好きだが他人は可愛くない
お年寄りが電車で立っていても見てみないふりをしてスマホをいじくっている自分がカッコ悪いとは思わない

「癡」と考えられるものが多い
「癡」=無明
道理に気づいていないということが
人の根源にある

これ
われら人の物理生化学構造のゆえにありつづける
煩悩です

人の煩悩。これはなくせないです。仏教でいう煩悩を自分の思いつく簡単な例をあげてかんがえてみました。人ってあんがい単純なものだ、というのがわかるかもしれません。

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-17

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