囚われた種族

この物語は島の家族を助け出すため旅をする話である。

第2話

風が止みしばらくしてからレオが立ち上がった。
「行こうぜラル母さんたちを助けに」
レオは手を差し出した。
その手を握りラルも立ち上がる。
「うん。絶対に助けだそうね」
二人は刀を背負い町に向かって歩き始めた。
しばらく歩くとレオが立ち止まり辺りを見渡し始めた。
「どうしたの?レオ」
ラルも辺りを見渡す。
「構えろラル。多分野犬だ」
この地方の野犬は気性が荒いためすぐに襲ってくるのだ。
二人は刀を鞘から抜き構えた。
「グルルルルルル」
レオとラルは背中合わせになり十匹の野犬に囲まれた。
野犬は少しずつラルとレオに近づく。
「どうするの?レオ」
「決まってるだろ。あいつらを動けなくする。」
野犬が動きを止めるとすぐに一匹が飛びかかってきた。
それに反応しすぐにレオは刀で切りつけた。
野犬は血を吹き出しながら地面に落ちるが死んではいない。
レオは再び刀を構え直した。
八匹の野犬が次々飛びかかるが二人はものともせずに切りつけていく。
「ラルしゃがめ!!」
声を聞くとラルはすぐさましゃがみレオが刀を横に振ると最後の野犬を動けなくする。
二人は刀に付着した血を払い鞘に納めた。
「さてまずは町に行かないとな。」
レオは遠くを見ながら呟いた。
「そうだね」
二人は北に向かって歩き出す。
向かう先にある町はハリエスという所だ。
「ハリエスって小さい町なんだよね?」
「そうだけど?」
「どんな人がいるのかなぁ」
ラルが心配そうな顔をしていた。
「大丈夫さ多分な」
レオはラルを安心させようとするがごろつきがいないとは言い切れない。
「うん」
そして二人は町を目指した。

囚われた種族

どうでしたか?来週もお願い致します。

囚われた種族

第2話です

  • 小説
  • 掌編
  • ファンタジー
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-14

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