ドタバタ!Carディガン≪第六巻≫「秘密の話」

主人公 藤本集と水橋花のドタバタな毎日

第10話 「秘密な話」

     帰宅後
花は俺に重要な話があると珍しく真剣な顔でそう言ってきた。
(さすがに、俺も真面目に聞いてやるべきだと思う。)
「ねぇ、集。フラワーファッション星のことは知っているよね?」
「あぁ、この前花から聞いたからな。」
そして花は俺が話を知っていることを確認すると
「フラワーファッション星にとって私は交渉材料になるわけ、それでね私ブレットから
昨日メールが来たの。『フラワーファッション星がプリンセスを狙っています。』って…
それで私あと半年後に星に帰らなくちゃいけないの。その前に集をお父さんに会わせて集が天下一
だって伝えて私集と一緒に地球にいたいの。」
花が初めて涙を流した。もう自分ではどうすることもできないぐらいに…
「分かったよ、っていつ会えるんだ。お前の親父さんに。」
俺は会うだけ承諾した。
「明日なの…」
えっ、明日だと!
「学校には欠席することは言っておく。花もそれでいいよな?」
「うん、ありがとう!集。だーいすき」
女の子にそこまで大好きと言われるのはちょっと恥ずかしい…
「俺は何もしてないって。じゃ今日は早く寝よう。」
「うん。」
これから起こるドタバタなあることに俺らはまだ知る余地がなかった。

第11話 「フラワーカーディガン星」

今日はブレット率いるカーディガン星優秀第一部隊による出迎え。
「お待ちしておりました。彼氏殿。私はフラワーカーディガン星S級隊員兼第一部隊隊長
を務めております。どうぞよろしく。」
(めんどくせぇな。第一部隊かよ…また変な集団じゃないんだろうな。)
「では、プリンセス、彼氏殿では参ります。フラワーカーディガン星に!」
     20年後(フラワーカーディガン星)宮殿
「ではここが宮殿です。」
(でけぇー花はこんなところで住んでたのかよ。お姫様じゃん)
「おぉ、帰ってきたな花。」
「ただいま帰りました。お父様」
(これがオヤジかよ。何か宇宙の覇者っていう感じがするぜ。ファッションには気を付けてるんだな。)
「おぉ、お前が花の彼氏候補の藤本集くんだね。花がいつも世話になってるよ。」
「ちょっと聞きたいんですけど、僕花さんの付きそいで彼氏じゃないです。」
「なんだと、彼氏じゃないのかよ(怒)」
こ、殺される…
「パパ、集はね私のために必死なの。集には好きな人がいるから…それでも私いいの
集に好きって言われるまで頑張るから。」
「まぁ、花が言うなら仕方がない。」
ふぅ、助かった。でも花が俺のことを考えていたなんて…
「君予め言っておくよ、私はハシャ・キング・カーディガン 初代国王だ。
娘のハシャ・フラワー・カーディガン(地球名は私はないが、娘は水橋花)」
(長い名前…でもプリンセスだもんな。)
「それでな、本題に入るが我が星とライバル関係になる星は知ってるな?」
「はい、娘さんから聞いたのでだいたい把握しています。」
「では話が早い、わが星は2020年に第二次銀河ファッション対戦があってな。そこの国王から
ファッション天下一の座を手に入れたのだよ。それから、地球という星にフラワーファッション星のプリンセスが
入学したという噂を聞いてな、誰が誰だか分からず下級隊員たちに任せようとしたのだが花が逃亡してしまってな
そこが地球だと知って危険だと思い上級隊員のブレットだちに頼んだ。だが地球人があそこまで本気になるとは思わなかった
から私はつい認めてしまった。花もお前のこと彼氏と呼んでいる事だったから。」
(だから、あれからなんもこなかったわけか。)
一体その結末とは!次回最終号続く!

ドタバタ!Carディガン≪第六巻≫「秘密の話」

ドタバタ!Carディガン≪第六巻≫「秘密の話」をご覧頂きありがとうございます。本編でも紹介しましたが次週が最終巻となります。
また第七巻でお会いしましょう。

ドタバタ!Carディガン≪第六巻≫「秘密の話」

ドタバタ!Carディガン≪第一巻≫~≪第七巻≫【第1期】

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-13

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted