ドタバタ!Carディガン≪第五巻≫「謎の惑星」

主人公・藤本集と水橋花とのドタバタな毎日!今回は花の親父がやってくる!

第8話 「謎の惑星」

これは夢だろうか、昨日フラワーファッション星という謎の惑星の話があったのだ。
フラワーカーディガン星の国王と話もしたし、花もそれを知っていたらしい本当に違いないだろう。
じゃ、早速花に聞いてみることにしよう。
「おい、花ちょっと話があるんだけど…」
「何?集。こんな改まっちゃって…」
「花、しっかり聞いてくれよ。昨日、お前の親父さんに話を聞いたのは知っている
よな?」
おれは念のためもう一度確認しておく。ここで否定されたら話が始まらないが。
「うん、それはお父さんから聞いたから。」
「それでな、俺は夢が知らないけどある知らない男の人の声がしたんだ。その人もどこかの
惑星の国王らしいんだ、それでなその名前がフラワーファッション星なんだ。」
その名前を聞いた途端に花の顔色が変わる。何かの秘密を暴かれたような顔を。
「知っているのか、その惑星?」
「うん、お父さんがね前話してた。フラワーファッション星。かつてはファッション宇宙一の
惑星だった。それが数百年前に私たちの星が第2次宇宙戦争で勝って、最先端のファッションも取り入れて
その国はファッション専門だったから、それを貿易、産業、ファッションにまで宇宙一になってしまって
さすがに先代が守り続けた伝統を、初代国王などに奪われてショックだったみたい。それで、それから数百年
戦争もなく平和だったんだけど私が地球に家出したときフラワーファッション星の国王はカーディガン星のプリンセス
をおとりにとればっていう話だったわけ。」
俺は予想外の話に唖然していた。花は止めることなく話を続けた。
「私はあの時部下に追われていたのはおとりになるのを防ぐためっていう目的だったんだけど、私は勉強が嫌だから
いくらおとりとはいえ帰りたくなかった。だから集の家に住んでいるわけ。」
あぁ、なるほどがって何納得してんだ。けど、花にもこんなに苦労していたなんてちょっと可愛そうかな?
「じゃ、どうして俺の事を彼氏って言ってる訳?」
花が少し頬を赤らめらせ俺にこう告げた。
「私はね集の事が本当に好きなの、だから彼氏って言ってる訳…けど、急に婚約者って言われてもビックリするから
一応彼氏っていうことにしたけど、私は誰にも集をわたしたくない。それぐらい集の事が好き!」
初めて女の子から好きって言われて少し照れる俺。けど我に振り返り俺は理沙ちゃんが好きだと心に唱えた。
そんなことも知らずさっきの話に戻る花。
「で、聖南高等学校に入ったんだけど彩夏先輩の横にいる人いたでしょ?」
「あぁ、深田副生徒会長ね。それがどうかしたん?」
「私を一目見るなり微かに笑ったの。その目がねフラワーファッション星の国王の目つきと一緒だったの。
だから深田先輩の写真をお父さんに送ったらね、確かにフラワーファッション星のプリンセスだったの…
ブレットの情報によると父上[フラワーファッション星国王]がプリンセス[わが星]をいつ誘拐できるか
数年前から私が勉強嫌いで度々家出することを知った深田先輩は、次は地球だと推測し長年地位を高め副生徒会長
にまで上がったらしいわ。だから集も深田先輩には十分に気を付けてね…」
「朝ごはんいつ食べるの?冷めちゃうよ。」
朱莉が朝ごはんを作ってくれたようだ、一旦朝ごはんに戻ろう。
「うーん、朱莉の作る朝ごはんはおいしいね。」
さっきまでの表情とは違い、いつも通り明るい花。ここは朱莉に迷惑かけないという
花なりの心遣いだろう。あえて反論も質問もしないで便乗しておこう。
「行ってきまーす。」
いつも通り?深田先輩の事は気になるけどまぁ、これから考えよう!
ちょっと呑気な俺であった。
第9話 「複雑な心境PART3」

深田先輩が花たちの星のライバルと知ってから約3時間後…
「うーん、何か気になるな。」
つい、心の疑問をぶつける花。
「何が?」
どうでもいい疑問に真面目に答えてくれる花
「昨日のフラワーファッション星のこ…」
「ちょっと待って、彩夏先輩と深田先輩来たよ。」
「げっ、まずっ。」
声を潜めあわてて隠す二人
「お話の途中にごめんなさい。」
話途中に謝罪したのが以外のも彩夏先輩ではなく深田先輩だったからだ。
「いえ、特に特別なことは話してませんから。」
ここは適当に謝っておこう。後々面倒になるといけないからだ。
「会長からお話があります。」
「この前の焼肉パーティー楽しかったわね。」
焼肉パーティーと思った方は第四巻と第五巻の番外編に詳しく載っています。
「はい、その節はありがとうございました。」
敬語の使えない花をフォローしておくために俺がお礼を言っておく。
「お話とはそれだけでしょうか?」
以外にも花が敬語が使えるなんて、そりゃそうかお姫様だもんな。
「副会長のあずさちゃんから話があるんだってね。」
副会長と聞いて、花と俺はビクっとした。のっとりにでも来たのか?
「あなたは以前どこかで会ったかのような…」
花は少しためらった。
「そういえば初めて廊下で会ったときにお会いしましたね。」
「そういえばそうですね、それはご丁寧に…」
話はそれだけのようだ、俺たちはホっとした。
「ではまた会いましょう、プリンセス。」
俺たちは一瞬耳を疑った。プリンセスってことはもしかしてバレたのか。
「ねぇ、集。そろそろ話しておきたいことがあるの。家帰ったらいい?」
いつになく真剣な花。
「いいよ。」
また複雑な心境である俺‘たち‘であった。
番外編 「土曜日の焼肉パーティー②」

俺らは会長の誘いで理沙ちゃんと花で焼肉パーティーに来ていた。
「ねぇ、みんなで食べるお肉っておいしいね。」
「あなたたちって仲いいのね。」
「いいえ、違うんです。誤解です!」
(なんかホっとしたような顔をしている理沙ちゃん…)
――――それから花火などを楽しみ…
「今日は楽しかったね、ではまた明日。」
「会長ありがとうございました。」
「いいえ、また来てくださいね。」
花、理沙ちゃん、会長の順で話終えて俺と花は家へ帰るのであった。
(「土曜日の焼肉パーティー」編 おわり)

ドタバタ!Carディガン≪第五巻≫「謎の惑星」

ドタバタ!Carディガン≪第五巻≫「謎の惑星」をご覧頂きありがとうございます。原稿では第七巻≪一次最終話≫が完成しました。
また第六巻で会いましょう。

ドタバタ!Carディガン≪第五巻≫「謎の惑星」

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  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-13

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