きゃらめると


ボクは何かしたいのだろう。
こもってメソメソ泣く。

笑顔が欲しいボク自身のおはなし。

ボクときゃらめると


「紗羅ちゃん!文化祭来てくれてありがとう‼」

皆、紗羅ちゃんが来るの楽しみにしてたんだよ!2人じゃなくてごめんね?

そんな言葉に私は、 大勢の方が楽しくて好きだよ、と答える。



そんな、強がり。嘘っぱち。


ほんとうは、ほんとうは、大勢、しかも知らない子と一緒に周るなんて絶対無理!


(ほんと、強がりだなぁボクは…。ひじりちゃん眩しいよ…うぅ、流石、聖女さまだよ〜)


ひじりちゃんは、現在進行形でボクが通っている聖女学園に初等部の間のみ通っていた。
低学年の頃は極度の恥ずかしがり屋で、出席のはい、も言えなかったっけ。でも。


(別人だよーひじりちゃん可愛いよーアイドルだよーアイドルさんだよー髪伸びてモデルさをみたいになっちゃったーボクをアニオタにしてよくも〜っ!)

高学年から明るくなり、でも、それでもオカルト好きでボクと同じ友達独占系で!…ボクといつも一緒にいてくれて…アニメ好きなひじりちゃん!あなたはどこに

正直、洗礼者で両親がキリスト教で誕生日がクリスマスで名前が信清 聖でハーフっぽい外見の美少女という、アニメにもいそうなステータスの聖ちゃんはなんと聖女学園よりも偏差値の低い仏教のお嬢様学園に進学した。

しかし『折角今までキリスト教の学校に行ってたのに…。ひじりちゃんの羨ましいほどのステータスは…?』というボクのザ•アニオタな呟きは消え去ることになる。


だって、ひじりちゃんがすっごく可愛くなってたから。聖ちゃんはもともと天然パーマで、そうとは思えないぐらい似合ってたけど、ストレートパーマをかけ、更に綺麗なさらさら長いストレートのポニーテールが、お日様に照らされそよ風になびき、薄い茶色が眩しくて、目を瞑るほど。なんにも塗っていないのに白い肌にピンクの頬。虫歯は多いけど、でもホワイトなんとかをしたみたいな真っ白な天然の歯並びはバッチリだし。


なにより、あの生まれたての赤ちゃん妖精みたいな笑顔!!

ひじりちゃんはノリキャラだったんだけど、こんな可愛いノリキャラがいるか、って感じだ。…ちなみにひじりちゃんは最初、可愛いせいで隣クラスの女の子に敵視されたらしい。羨ま。


いいなぁ。どうして、ボクは…。


あれからひじりちゃんには会ってないけど、今でも憧れとして思い出すんだ。


ボク、羽野紗羅。基本平均的な女の子。背が低くて、ふわふわ二つむすび。もちろん、こげちゃの髪色。ロリっぽいのか初対面では可愛いって言われる。その後は…コミュ症なので…。目はひとえだけど、大きい垂れ目だし、外見はそんなに悪くない…んじゃないかな?あぁ、でも歯並びが、ね…矯正は考えてるんだけど。八重歯なんだよね。


友達、もとい 友達募集中プラス女子校特有の『外見を気にしてます』

きゃらめると

更新は近いうちにします。

実は1番励まして欲しいのが部活なので、次は部活まで行くかなと。
楽しみにして頂ければ幸いです♪

きゃらめると

中3のボクは幼稚園からの女子校育ち。いわゆるお嬢様ってやつ。現在進行形でコミュ症。家庭環境はあんまり。 好きなものは独占したい系お嬢様のボクは友達だって、独占したい。 リアルはそうは、うまくいかないもん。 でもでもっ、…1人はさみしい。ぬいぐるみは要らない。お友達ちょうだい?

  • 小説
  • 掌編
  • 青春
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-13

CC BY
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