友からの贈り物
友から送られてきた小包。
そこから始まる真実の物語。
宇宙の真実、神の真実。
数日前、5年ぶりに大学時代の友から贈り物が届いた。
友は5年前に私に一通の手紙を残して失踪していた。
その彼からの5年ぶりの贈り物は一冊の本であった。妙に黒くすすけた白い表紙の本で、中身は彼の手書きのようであった。
届いた日の夕刻、私は妻が食事をしたくする間に読んで見ようと思った。旅がすきだった彼のことだから、どこか辺境の土地を旅しているものと思い、その報告だと私は思っていた。
『これをまず君に読んでほしかった。君は大学の頃、オカルトが大好きだったよね。だから真っ先に君にこの記録を送ることにした。でもこれがいつまで存在しているか、僕がいつまで存在できているか分からないから、早めに読んでほしい』
こんな一文から始まった本は、まるで彼の遺言のように私には思えて仕方がなかった。
『時間が無いから手短に書く。本は分厚いが本の中間までペンを進められるかどうかすら怪しいが、とりあえず起こったことを最初から記入していこうと思う。
始まりは5年前だ。――といってもここに時間の概念がないから地球で何年経過しているか分からないけど――おそらく5年前だろう。君も訪れたと事がある下北沢のアパート。会社から帰ると小包が届いていると大家さんからの置き手紙があって取りに行ったんだ。部屋に帰ってベッドの上で小包を開封した。着替えもしていなかったから、夏用の黒いスーツのままに。まさかこのときはそれを着続けることになるなんて、想像もしていなかったけれど。
とりあえず僕は小鼓を開封した。茶色い紙を破くと赤い箱が出てきてね。それがまたガムテープで頑丈に巻かれていた。カッターを出してようやくのことで箱を開けると油紙に包まれた一冊の本が出てきたんだ。君が今手にしている本と似ている本がね。
タイトルもなくて妙にカビ臭いその本を、僕は最初すてようかとも思ったんだ。差出人も書かれていない気味の悪い荷物が来たら、君も捨てるだろ?
でも同封されていた手紙を読んで変に興味を抱いたんだ。
手紙にはきちんと名前が書かれていた。《矢吹浩二》、大学の新年パーティーに来なかった君は知らないと思うが、素粒子物理の新任准教授だそうだ。僕もパーティーで一度会っただけだったけど、妙に気が合ってね。年齢は確か僕たちより10個くらい上だったと思うけど、面白い人だった。
【Information Preservation and Weather Forecasting for Black Holes】ホーキング博士の論文について口にした瞬間、多くの人が興味を抱き、持論を展開する。だけど矢吹浩二准教授は僕とまったく同じことを口にしたんだよ。「宇宙空間における絶対は、歴史学における絶対と同様。書き換えられて行き、10年後、20年後には現在の形を維持できず、流動的に変化しているものだ」
ここまで共感できる人物が居たとは僕にも驚きだったよ。
だから彼からの贈り物が例えカビの臭いが激しい古本であろうとも、中身を読まずには居られなかったというわけだ。それが間違いであったとしても、僕はその点では後悔はしていない。
准教授の手紙にはこうあった。
「きっと驚いていることと思う。しかし結論から言わせてもらえれば、この本を知人の古本屋から気味が悪いと譲り受けた後、私は言葉に絶する経験をした。もし君が同様の体験ができるのであれば、今度、議論したいと願う。この本を知人は《起源写本》と呼んでいた」
手紙を折りたたみ早速、カビ臭い本の表紙を開いた。そこには見たこともない文字が手書きで描かれていた。文字というよりも記号に近かった。
後で理解したのだがそれは“ウルク文字”だったよ。シュメール文明の初期に使用されていた、人類最初の文字だ。その最古の文字で本は書かれていたんだ。
僕は読めないならがもページをめくり続けた。今おもえば、あれは自分の意思でめくっていたんじゃないと思う。きっと本が僕にめくらせていたんだ。現にまるで紙が指先にくっつくような感触だったのを覚えているからね。
そして気づいたんだ。僕は世界から逸脱したことを』
妻の声で私は本から視線を外した。彼女はテーブルに座って、何度も私に呼びかけていたのに気づかないことに多少の不機嫌な顔になっていた。
私は本を一度閉じ、食事の席についた。けれどもその時、私は何を食べたのか覚えていない。ただあの続きに眼を通したくてしかたがなかった。
食事を終え、風呂に入り、妻がリビングでノートPCへ向かい仕事を始めたのを邪魔することをしたくなったので、寝室へ向かいベッドへ横になり本をまた開いた。本当は妻の仕事の邪魔をしたくなかったのではなく、妻に邪魔されずに本を開きたかったのだ。
『もう一度、君にこの本を送った目的を言っておく。君は大学時代、ラヴクラフトにはまっていたね。だから君の手元にこの本があるんだ。つまり、ここからはそういった類いの話になる。
准教授からの贈り物を読んでいた僕が気づいた時、そこは下北沢のアパートではなく、満点の星空に覆われた漆黒をペースとした空間だった。はっきり書くとそこは宇宙空間だったんだ。
あまりにチープな話だから本を閉じてようとしているかもしれないが、紛れもなく本当にそこは宇宙空間だったんだよ。
最初、僕もしんじられなかった。まさか、子供のころに毛利衛さんが宇宙飛行士になって、宇宙へ飛び出したあのニュースに興奮していた僕が、こんな形でしかも生身で宇宙空間を浮遊している。非現実的にもほどがある現象だけれど、僕は確かに宇宙空間に浮遊していたんだ。
もちろんその時、僕がどんな状況にあったかなんて僕自身もしらなかったし、何が起こったのかすらも分からなかった。白昼夢を見ているとしか思えなかったよ。
気でも狂ったのか、そう自分に言い聞かせていたところに、彼は突如として現れた。
変な話かもしれないけれど、宇宙空間に丸顔の男が突然現れたら、人は思わず挨拶をしてしまうものなのだね。頭を下げて僕は男に挨拶をしていたんだよ。今考えてもなんで挨拶をしたのか、僕にも分からない。
男は僕を微笑みながら見つめてこういってきたんだ。「人間がここにくるなんて珍しい」と。
自分だって人間だろうに、と僕は思った。
すると男は「私を人間と見えているのであれば、貴方の視覚情報が自然と私を人間として理解しているだけであって、私は人間ではありません。私はあらゆる生命体が類似した形に認識する存在の住人です」と、僕の思考を読んで馬鹿げた話をしたんだ。
多次元世界だなんてなんのことだか。心中で確かに僕は呟いていた。それをまた男は読んだんだ。
「多次元世界とはあらゆる時空と隣接し、時間も空間も多次元、つまり無限に存在する世界。多次元世界で起こった出来事は、あらゆる時空へ影響を及ぼす」
僕は半笑いした。嘲笑といっていいだろう。確かに僕は男を笑ったんだ。
すると微笑が不機嫌へ変換されたのだろう、怪訝になった男は不意に指先を僕へと向けた。
その後の事は僕の文書力では君に伝えられない。とりあえず多次元世界へ男の能力で連れて行かれたんだ。
僕たちの世界は3つの次元と1つの時間から構築されている。だから物体を認識する時、人間はそうした概念で理解する。だけど多次元世界は時間も空間も無限に存在する。だから僕にはほとんど認識できなかった。まるで無限の鏡に囲まれているようでもあったし、薄っぺらいらせん状の何かが行き交っているようにも見えた。
とりあえず僕たちが知っている宇宙空間とはまるで異なる宇宙空間を見せられたんだ。
そんな体験をさせられて、信じないやつはいないだろう。僕だって信じたさ。
妙にうさんくさい男が多次元世界の住人だと分かった。その後の話は単純だった。男は僕が今現在、どういった状態なのかを説明してくれたんだ。
男が言うには「人間は肉体という器に魂というエネルギー体を詰め込んでいる。それは複数の時空にまたがっている。人間はようするに薄い紙を幾十も重ねて人の形を形成しているようなもの。肉体という器から純エネルギーが解放された時、アストラル体またの名を《汎用性霊体》となるのです。したがってそうした非生命体こそが生命の本来の姿。今現在の貴方のように」
僕はそこで初めて自分の肉体が半透明になっていることに気づいた。幽体離脱みたいな現状が僕に起こっていたんだ。
だから宇宙空間で生きていられるのか。だんだん現実を受け入れ始めた僕がそう考えていると男は首を横に振った。
「違います。ここは宇宙空間ではない。宇宙空間ならば星々がこれだけ溢れているわけがない」
確かに僕が目の前に見る宇宙はあまりにも明るすぎた。宇宙空間にこんなに星があふれていたならば、僕の田舎の星空はまぶしすぎて夜眠れないだろうからね。
男は言った。
「ここは宇宙空間を無限に連ね、それをさらに無限に連ねる行為を無限、無限、無限と無限を永遠と繰り返した先の世界と呼ばれる場所だと」
またしても荒唐無稽な話がやってきた。まるで子供が想像する世界。安易に無限という言葉を並べているだけの話。僕はそう思った。
でもそれまでの体験と現実に僕がこうして肉体を抜け出した違う存在になっていることから考えて、それを易々と否定できるほど現状を否定する材料を僕は持ち合わせていなかったし、僕が前々から興味を抱いていた【マルチバース理論】を極限に拡大解釈すると、男の言っていることが荒唐無稽だと必ずしも言えないと思ったんだ。
「そうです、その通り。君の思うマルチバース。宇宙の外側には別の宇宙を無限に内包した別の巨大宇宙が存在するのです。その宇宙の外側もまた、そうした宇宙を無限に内包した大きな宇宙があります。つまりそれを無限に繰り返した先、それをまた無限に繰り返す。それを永遠と繰り返した先がこの世界なのです」
要するにここは無限の彼方というやつなんだ。僕も信じられないけれど、自分の身に起こった出来事と眼前の現実を否定してもしかたがないから、僕は信じたよ。
でも分からないことは多い。まず僕がどうしてこんな状況になったのかだ。もちろんその疑問にも男はすぐに答えてくれたよ。
「《起源写本》いずれ写本であるからにはどこかの宇宙空間に原本が存在していると思われるが、現状でその原本がいずこに存在するのかまでは分かりません。だが、原本同様、写本にも力が宿り、意思を有して選択している。真実を見つめられる者を探しているのです」
それが僕であることに疑問を抱き、例の如く男は答えた。
「そう。貴方は選ばれた。だからここにこうしてエネルギー体として存在しているのです。そうでなければすでに狂気して自ら命を絶つか、廃人となって病院のベッドで唸っているだけの生活に収まっているはずです。貴方は彼らの領域まで侵入できた。肝心なのはそこです」
意思。僕は確かにここにこうして到達してから妙な意思を感じていた。僕が詩人だったらこの感覚を表現し比喩できるのだろうけれど、僕は詩人でもなければ文学的才能に溢れた文系でもない。ただの凡人にすぎない。だから君に分かってもらえるほどには説明できない。だけど確かにここにこうして居るだけで、誰かに見られている。そんな気分になる。
もちろんこの違和感も男は解釈するのに時間など必要なかった。
「意思。写本にも意思があるように、その写本に書かれていることこそが、真実であり力の源なのです」
すぐに僕は真実とはなんなのかを尋ねた。返答はすぐだったよ。
「写本にはある者たちの名と力のありようが記載されています。人間の言葉を借りるのであるなら、それは【神】」
チープにしか僕には聞こえなかった。こんなにもありきたりでネットに溢れている言葉を、目の前の超常的な存在が口にしたのだよ。違和感は大いにあったね。
男も僕の思考を察したのだろう、少し怪訝になっていた。
「軽々しくこうした言葉を口にしたくはないのですが、形容する言葉がこれしか見当たらないのです。真の意味で世界の創造主という意味では、この言葉は正確に彼らを言い当てているのですから、私が拒んだところで仕方がありません」
大学時分、君の影響から神話を勉強した記憶のある僕としては、神は神話上の物語であって、存在するべきものではない、そう結論づけていたから、男の話を鵜呑みにできるほど、固定概念が柔らかくはなかった。
男はもちろん僕の思考を読んでいるのだから、分かっている様子だったがね。
「人類が自然界における現象、理解不能な事柄をすべて神や悪魔の仕業とした。そこから信仰は始まったのでしょう。やがて物語の要素が加えられ、人から人へと伝承されるうち、話は大きくなり自然と神は具現化されていったのです。おそらく人類の神とはそうした見えざるものへの恐れから誕生した、心が生み出したものなのです。
ですが真実は人の創造を絶しています」
男はそういうと眼前の空間を指さした。コスペリオンと呼ばれる空間の、数え切れない光の1つだった。僕は眼をこらさないと見えなかったけれど、赤い星と青い星が2つ、並んで光っていた。遠くからしか見えなかったけれど、月が2つ並んでいるように見えたよ。
「あれも《真の神々》の一柱です。それぞれが意味をなす神。《青き瞳のエニャルラリット》と《赤き瞳のテルホト》。青き瞳は神々さえ存在していれば、宇宙の崩壊も辞さない破壊的衝動の神。赤き瞳は神々の中では珍しく生命体に興味を抱いてしまったが故に、青き瞳との永劫の対立を運命づけられた神。
両者とも月のような恒星に近い大きさや外見に見えますが、人間の外見が内面と比例しない例があるように、外見では計れないのです。真の神々を物理的大きさで表すのでしたら、人類の知る宇宙空間135億光年を内包する外側の宇宙を無限まで連ね、その宇宙をまた無限に内包する宇宙を無限に連ね、そのまた外の宇宙を、と無限を無限に繰り返します。それでもまだ足りず永劫に無限を連ねた彼方に彼らの細胞を構築する要素の欠片となる大きさが存在するのです。つまり人類の概念では計れない大きさが真の神々の大きさなのです」
まるで子供の空想だと思ったね。無限を多様するなんて。
そして次ぎに男が発した言葉には僕もさらに呆然としたよ。
「この二柱の奥に渦巻く無限の光こそが神々の恐ろしいところなのです。宇宙誕生を人類が理解できていないのはもっともなことなのです。こうしてビッグバンと宇宙消滅を繰り返す光が表すように、宇宙とは真の神々の生体反応。つまり人類が呼吸をする、瞬きをする、心臓を鼓動させる、細胞を再生させるなどの機能と同様なのです。宇宙空間とは真の神々が存在するからこそ誕生したのです。ですから、宇宙崩壊もまた神々の自由ということなのです」
宇宙崩壊。確か大学でそういった話を聞いた覚えがある。このまま加速度的に宇宙が膨張するならば、ある一定のところで一気に収縮し宇宙は消滅する。こんな感じだったと思うけど、話を半分で聞いていたから分からないけど、けして神の生態反応から宇宙が誕生して、神の意向で宇宙が崩壊するなんて話ではなかった。
僕はけして信じなかったよ。神と宇宙なんて、まるで君が好きなラヴクラフトの世界じゃないか。
「神々は二柱の他にも数多く存在しています。君たちのいう八百万の神ほどです。私はそうした神々に対して憤りを感じました。だからここにこうして居るのです」
男の丸顔が妙に強ばったのを僕は見た。何を言い始めたのかと思ったよ。
「多次元世界はあらゆる宇宙へ影響を及ぼすことはさっき述べた通りです。ですが1つだけ我らの宇宙からも影響を及ぼせないことがらがあるのです。それが真の神々による宇宙崩壊です。彼らはまるで遊んでいるかのように宇宙を簡単に葬ります。ですから私たちは真の神々の存在を認識した時から憤りを覚え、一度、戦いを挑みました。
想像してみてください。普通に生活しているのに、抗いようのない力ですべてを終わらせられるのですよ。まるで電気のスイッチを切るように。だから我々は戦いました。多次元世界の住人は、人間がそれこそ神と呼べるほどの力を発揮できます。ですが真の神々の力は異常でした。彼らは認識するだけ。存在を認識するだけですべてを無にできるのです。
例えるのでしたら貴方の友人が1人、神々に認識されたとしましょう。その時点でその友人が存在した証拠は抹消されます。世界にその友人が誕生した事実はなくなり、貴方の記憶からも消去されるのです。戦いになどなりませんでした」
男の説得力は顔を見ていれば十分だった。記憶にないはずなのに、なにか胸に残っているのだろうね。人間の記憶がそう簡単に消えるはずはないと僕は思うし、現に目の前の男は胸が苦しそうだった。
「ですが私はいずれ戦いを挑むものが現れると信じています。その時のため、布石を打っているのです。宇宙空間が消滅する間際、その宇宙の記憶を有した者、つまりその宇宙に存在した生命体を選択し、宇宙の種とします。宇宙は意識を抱いた存在となり、いずれ戦いを挑むものの力となることでしょう。
私の行為は今現在、神々の歩む道に小石を置いているようなもの。躓くのであれば成功ですし無意識にまたいだとしても、かまいません。いずれ必ず」
本気のある顔というのは不思議と説得力のあるものだ。僕の気持ちも変に高ぶったのを覚えているよ。
とりあえず状況説明はこのくらいだね。きっとここに羅列したことを半分も君は信じちゃいないだろうけど、いつ僕が神に認識されるか分からないから、身につけたばかりの物質精製能力を駆使して本を製造した。こうやって本を原子から生成する能力を持つなんて不思議な気分だけれど、この本に急ぎ状況を書いておく。
いずれ能力次第では本の先に文字が現れると思うけど驚かずに読んでほしい。
男はまた微笑んで何かを告げようとした時だった、僕たちの目の前に光の人型が現れたのは。僕は驚いて――
妻が濡れた髪の毛をタオルで拭きながら入ってきた時、自分がなにをしていたのか覚えていなかった。きょとんとした僕を見た妻もまた変な顔をして私を見つめていた。
何か重要なことを理解しようとしていたはずなのに思い出せなかった。
その晩、妻との唇に舌を這わせ、腰を重ねていたときも、何を理解しようとしていたのか考えていた。妻に気持ちよくない、と怒られながら。
明くる日の夕刻、会社から帰宅した私に妻は小包が届いている言ってきた。つい最近も小包を受け取ったような気がしたが、私に荷物を届けるものなどいないし、そんな事実はない。
差出人は矢吹浩二とあった。大学のパーティーで知り合った新任の准教授だ。妙に話が合い、連絡先を交換していたのだ。
茶色の袋を開けると古びた箱が出てきた。中には油紙で包まれた赤い表紙の本が入っていた。古びた本である。
表紙を捲ると見知らぬ文字が書かれていた。まるで絵のようであった。私は紙を捲っていくと何故か手が止まらなかったのである。まるで紙が指に吸い付いて自然に紙を捲っているようだった。
そして気づいた時、私は信じられないことに宇宙空間に1人、立っていたのである。
完
友からの贈り物
いずれここにできた《真の神々》は私の他の作品にも登場します。
作中にもあるように私の世界の根底を流れている神々だと思ってください。