柑橘系Love
甘くて酸っぱい柑橘類
恋って…そんな柑橘類によく似てる
君を好きになったあの日から
僕はたくさんたくさん変わった
君を好きになって 自然に笑うことが多くなった
君を好きになって 自分以外の為に怒れるようになった
君を好きになって 泣きたい気持ちを押さえ込まなくて良いと知った
君を好きになって 色の無かった世界が輝いて見えた
君といる時だけは僕が僕でいられた
喜怒哀楽がしっかりしていて 心優しい君は
僕の為に怒り 僕の為に泣いてくれた
僕と共に喜びを分かち合い
僕の悲しさを軽くしてくれた
僕の心の支えになってくれた
そして僕を愛し求めてくれた
数え切れないほど 君はたくさんのものを僕にくれた
それなのに僕は君を傷付けてしまった
自覚したのはもう後戻りできない時だった
何度悔やんでももう遅かった
もう無理だと訴えてきた君の声は震えていて
悲痛な心の叫びは僕の心を抉った
でも それよりもっと
君の心は痛かったんだと分かった
大好きだった君の声で さようならと言われた
もう二度と会えないと分かっていた
もう二度と話せないと分かっていた
もう二度と触れられないと分かっていた
最後だと分かっていたんだ
それなのに 僕は君に触れる事すら出来なかった
愛してるとちゃんと伝える事すら出来なかった
悔いだけがただただ僕を苦しめていた
日が経っても君を忘れる事は無かった
君はもう僕を忘れてしまっただろう
今の僕はそれで良いと笑顔で呟いた
苦し紛れな笑顔だけど 君が幸せならと思うと笑顔になれた
今僕の心を支配するのは
君といた頃の甘い気持ちではなく
寂しさの混じった甘酸っぱい気持ち
果物に例えるなら
それは君が好きだった柑橘系の刺激的な甘酸っぱさ
いつまで経っても忘れない 少し切ない恋の味がした
柑橘系Love
お久しぶりな投稿になってしまいました。作者の黒豹です。
今回のテーマは「忘れられない恋」です。
心の中に火傷のように残る切ない気持ちを書いてみました。
過去に投稿してきた作品を見ていましたが、どうやら作者は恋愛系の作品が好きなようです。自分自身の事なのに今更自覚しました。
まぁ、これらの恋愛系の作品がフィクションかノンフィクションかは読者様のご想像にお任せする方向性にしています。ご想像で楽しんでくださいw
常日頃から少しでも共感してもらえると嬉しいなと思いながら作詩に勤しんでいきますので是非次作も読んでやって下さい。
では、また近いうちに…