誰かが見ている

視線。
あぁ、そう言えばそんな言葉が当てはまる。

ずっと、ずっと感じていたそれを私はなんて言うか思い出せなかった。
あぁ、そうか。
視線だ。
ふっと頭の中に浮かんだその言葉にひとり、納得する。
けれど、けれど――

何かが違う気がした。
いや、視線。視線なのだけれど。
何というか、“視線を感じる”では当てはまらない何かなのだ。
そう、たとえて言うなら「誰かが見ている」。

…あぁ、見られている、かな。

誰かが見ている

あえて書くなら、“私”は男って事、かな。

誰かが見ている

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-17

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