もうすぐ何もなくなる

私の目の前を通り過ぎるあなた。
全く私に気づいていない。

夏から秋に変わるこの季節
少し冷たい雨が降り注いでいます

あれだけ愛し合っていたのに
もう、忘れてしまったのですね

もう、二度と見つめ合うことなどないのでしょうか

もう二度とその肩に触れることは許されないのでしょうか

新しい季節を迎えないでいる私は
日焼けのあとを、貴方との思い出を消したくないと思ってます

でも、一日一日と肌は元の色に戻り、貴方の顔も声も忘れて行きます

そして、いつかなにかも無くなってしまうのでしょうね

この気持ちも、私そのものも

もうすぐ何もなくなる

もうすぐ何もなくなる

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-05

Copyrighted
著作権法内での利用のみを許可します。

Copyrighted