いきる

流れて行く雲
僕の視界いっぱいの空間を
ゆっくりと、ゆったりと
左から右へ流れて行く
いつ来たのだろう
かたわらの少女が言った
あの細髪の長い雲がおかあさんで
あのもこもこに大きい雲がおとうさんで
真ん中の小さな雲がター君
3月11日
少女の家族は大きな波に流されてしまった

いきる

いきる

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-17

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