「それをかなしばりだときづいたのはずっとあとになってからでした」

くるの、
きたの、
わかる
とてもつよく
わたしは、
いいんだよ、
いいんだよ、と
いう、
夜にむかって
いいんだよ、
いいんだよ、と
いう
夜があんまりつよまると
底がぬけてしまいそう
静かで静かで静かすぎて
底がぬけてしまいそう
わたしをみつけて
くるんでしょう
わたしをえらんで
きたんでしょう
わたしは夜にむかって
いいんだよ、
いいんだよと
いう
ほんのいっとき
いっしょになる
夜はとても
おもたい
じぶんのからだが
耐えられないんだ
かわいそうな

「それをかなしばりだときづいたのはずっとあとになってからでした」

「それをかなしばりだときづいたのはずっとあとになってからでした」

  • 韻文詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-02

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