オリジナル短編

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一番後ろ、窓側のーー

一番後ろ、窓側のーー

一番後ろの窓側の席って、魅力的に見えない?
外が見やすいとか、風通しがいい。
居眠りしやすいとか、人それぞれ意味は違くてもやっぱり魅力的な席には変わりないと、私は思う。

まぁ…さっき言ったものに私はどれも当てはまらないけれど。

話が変わって悪いけれど、私には好きというか…気になる異性がいる。
お前の恋話なんて聞きたくない…と思うけど、まぁ聞いてよ。
私は今、忘れ物を取りに教室へと向かっている。
外は赤からオレンジへと綺麗なグラデーションを描いて、眩しいくらい輝いて廊下もふんわりとオレンジ色だ。
既に誰もいないと思われる教室の扉を、ガラリと開ければ……

「また忘れ物…?」

一番後ろの窓側の席に座る、気になる彼がいつも通り座っていた。
どの席よりも一層やわらかなオレンジを浴びてやわらかい笑みを浮かべる。
気になる人は見る側にはとても魅力的に見える。
オレンジが強い一番後ろの窓側の席は、より魅力的に彼を魅せてくれる。

私にとっての一番後ろの窓側の席は、魅力を一層引き立てる場所。


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諦める

諦める

人生どうしようもない時は絶対ある。
困難が立ちはだかるんだ。

これ以上は進めない。

そう思った時、進み出すには時間がかかる。
いや…もしかすると、進み出す事も出来ないかもしれない。
素直に諦めて、逃げるのも一つの手だろう。
自分に言い訳して、目を背けるのもありだ。

もう絶対に無理。

こう思った瞬間、時は止まるんだと思う。
自分の時だけ止まり周りは動いていく。
こんな辛いことはあるだろうか。


人生どうしようもない時は絶対にある。
困難が立ちはだかるんだ。
でもそれは当然。
人生なんだから。
立ち止まって休憩もいいけれど、少し頑張ってみれば足は動くかもしれない。
諦めるのは簡単だ。
頑張るのは難しい。
人生なんでも、簡単を選らんで「ハイ、お終い」よりもーー
難しいを選らんで、「やりきった!」て思う方がいい。

諦めないで。
時を止めないでーーー……


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オリジナル短編

オリジナル短編

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-06-01

Copyrighted
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