世界設定妄想記 02 少年少女達の百年祭
ここはとある山里にある、とある夫婦の家。男は羊を飼い女は編み物をしながらごくごく幸せに暮らしていた。長年夫婦として暮らしてきたが未だ子を授かる事は無く過ぎていった。女はいつも星を見ながら、我が子を抱く日が早く訪れるように願いを掛けていた。
今年は先の大戦が終わってから丁度400年目。
村は百年に一度の祭りの準備で賑わい始めていた。かつての大予言者が言う400年目にあたる今年は世界中でもこの束の間の平和を楽しむために大いに活気を生んだ。
人里離れた山村の家の女性がにわかに産気づいたのはその年の百年祭が始まる間際であった。
世界設定妄想記 02 少年少女達の百年祭