スペクトラム2

あなたがどんどん抜けていく
赤いヒールも4のピアスもサングラスも全部
あなたとつながるためのものだったのに
私が遠ざかってそれらは消えて、私は中身のもたない人間になる

またそのうちあなたが現れても
私は前のあなたが抜けきらないままぼーっと振る舞い
また一人になり、だれかの影響を受け佇む

どうしたら一人で「自分」をつくれるのでしょうか
あなたが残した私はなにか意味のあるものなのでしょうか
それともガラクタなのでしょうか、ああ、
わたしはあなたのために生きていたのになあ

スペクトラム2

スペクトラム2

  • 自由詩
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-31

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