あいあむひ~ろ~ ②

続きです
一個目はアクションの『あいあむひ~ろ~』です。

▽reboot
うめき声が響いている
血と土と灰のにおいがする
腹部に何かが突き刺さっているようだ、

うめき声の主は自分だ。

彼は意識を取り戻し始めていた
未だ記憶があいまいである、
自分は何かに突き飛ばされて気を失った

ガラガラ、、、

腹にのっかっていたガレキを退け、上半身をおこした
辺りには戦闘の痕があり、壊れた車と崩れたコンクリートで埋め尽くされている
記憶が鮮明に蘇ってきた。
自分は戦闘中であった。
が、敵の攻撃により吹き飛ばされ、衝撃で意識を失っていたのだ

彼はガレキをさらに除けて、立ち上がった
辺りには誰もいないようだ
彼は地下駐車場から地上へと上がった
気絶する前は昼であったはずだ、いまはもう夕方のようだ

パァアン!

破裂音が頭上でし、マンションの5階あたりの壁が落ちてきた
落ちてきたガレキには緑色の電気の様なものがはしっている

彼はそれを見た彼は
ものすごい速さでマンションの壁を2度蹴り、空中へと体を浮かせ、
落ちてくるガレキにのった、そしてそのままガレキから飛び上がり
今できた壁の穴へと飛び入った。
建物内には人の住んでいた後があるが、半壊している。
洋風でパッと見、なかなか広い部屋であった

彼が敵を探そうとすると目の前で先ほどの破裂音がした
と同時に緑色の閃光が飛び、壁が飛んできた

閃光でできた穴から一人の男が出てきた、年は見た目からして17~8歳くらい
服装は全身白の正装、同じく白いマントをつけていて、
先端に金でできた飾りのついた杖を持っている
立ち姿からは紳士的な気品が感じられる

紳士はサラリと再び飛んできた閃光をかわしながらこちらをみた
もちろんまた壁もこわれる

「おや!少年!意識をとりもどしたか!」
「うわっ、さっきの変なヤツ!」
「変なヤツではない、私は紳士だよ、そう、その名も
               自営ヒーロー紳士マン!!!」
紳士はそう叫ぶと再び襲ってきた閃光を再びヒラリとかわした
もちろん再び壁もこわれる
住民が見たら泣くであろう光景だ

「ところで少年、君もしってのとおり敵は手ごわい、
        ここはひとまず同盟を組まないか?」
「少年じゃない!おれは正義のヒーロー、キャプテン☆カケポンだ!」
カケポンは少々ムキになった
「すまなかった、訂正しよう、
  どうだ同盟を組まないか? 少年!」
「・・・わかったよ、」
カケポンもそこまで子供じゃない、今度は折れた


すると今度は閃光がカケポンに襲いかかった
カケポンはそれを腕で受け止めようとした。

が、紳士がカケポンをかばうように現れ
杖から透明な鏡のようなものをだし、閃光をはじいた
はじかれた閃光は彼らの頭上の天井にあたり砂埃をおこした

「馬鹿者が、さっきのことを忘れたのか?」
「あ、」
「決して受けてはいけない、かわすのだ」
「お、おう、わかった」

砂埃が彼らを隠した

「いいな、敵は一人だ、だが物理攻撃は効かない、
 そして私の光線もきかなかった。さらに奴は緑色の閃光を放つ、
    閃光は電流のような刺激と打撃ダメージを与えてくる」
「わかった、今の状況では何かほかにわかっていることはないのか?」
砂埃が消え、彼らの姿はあらわになった
「みぃぃぃぃつけたぁぁ、ぁぁぜぇぇぇぇぇえ!」
かん高い男の声が叫び、閃光が何本か飛んできた
「無い!」
自信満々に答えながら紳士は再び鏡で閃光をはじいた
「たよりなっ!」
カケポンは閃光を避けながら声の主へと走っていき、殴りを構えた
「きいていなかったのか!物理はきかない!」
紳士は感情を隠しきれない様子で叫んだ。

もちろんカケポンは聞いていた、
が、それで止まるような少年じゃない

カケポンは敵の脇腹へ殴りを命中させた

ボスッ
粉袋から小麦粉をいっぺんに出したような音がして、声の主の脇腹は粉砕した
が、体が砕けたわけではなく粉末化したのであった
敵の体は灰色の粉末となり、ダメージをくらった様子もない

ちなみに敵の服装は全身黒の皮ジャン、どこか世紀末風な雰囲気をだしている

「愚…か者がぁ~~!!! 神の力を手に入れたこ‥のサタン佐藤様に勝てる者などいな…いのさぁ!」
声の主サタン佐藤の右腕が緑に光り、隙だらけになったカケポンの腹部に潜り込んできた

「ウグッ!」

カケポンの体は地面と平行に空中を飛び、柱へとものすごい勢いでぶつかった
「ッ!!!」
カケポンは壁に突っ込み、声にならない悲鳴をあげた

「まだま…っだぁぁあ!」
閃光が次々と飛んでくる

ズダダダダダダダダダン!!

一発残らず閃光はカケポンの体へと打ち込まれ
壁ごとカケポンを吹き飛ばした

カケポンは立ち上がり
そして再び送り込まれてきた閃光かわし、
さらに次々と飛んでくる閃光をよけながら
部屋を走り抜け、廊下へと出て、角を曲がった

「よし、とりあえずまいた、あのままじゃ殺され・・・。」
カケポンが振り返ると閃光が角で曲がり、カケポンを追いかけてきた
「え!直進だけしかできないんじゃないの!?」
カケポンはとっさにその場にあった椅子を持ち上げ盾にした

椅子は吹っ飛び、空いた壁から下へおちていく、

カケポンが再び前を見ると
太い緑色の閃光が黒い煙をまといながら飛んできた
カケポンはかわそうとした
が、その閃光はカケポンの少し前で止まり、人型になり
サタン佐藤になった
「!?」
「オレ様か、ら、逃げられ…ると思うなよぉぉぉぉお!」
顔の左半分が未だわずかに粉末化し、脇腹に穴をあけているサタンは
とぎれとぎれの言葉を放ち、
閃光を溜めはじめた
カケポンの後ろには崖、目の前には敵、左右には壁

彼には逃げ道がない。

「特大、ビッグバ、ンビッ~~~~~~~~~ム!!!」
カケポンは死を覚悟した


▽Gentle Man
サタンの手から放たれる緑の光はさらに強まった
そして次の瞬間、今までのは比にならないくらいの太さ、
目測で半径5mはあるかと思われる閃光がはなたれた

「くぅ・・・。」
完全に諦めた

しかしその時、
「少年、諦めるな、君は一人じゃない、、、
 さて、後悔はしただろう?な ら今度から私の忠告を聞くんだな」
目の前に白い布が広がり、カケポンは抱かれた

紳士はカケポンをマントにくるみ、左腕で抱いたまま右腕で杖から鏡をだし、閃光を受けた
そして鏡ごと吹き飛ばされ、彼は空中へ放り出された

透明の鏡は割れ、閃光は紳士の右腕を飲み込んだ
「少年よ、悔やむのもいいが、
 これはいい体験になったな、次にいかそうではないか」

大量の血を右腕から出しながら、
紳士はカケポンに語りかけ、地上へと落ちた。
ドスンッ!

「死んだァァァァァァァァァア! ざまぁみやがれ!オレは神の使徒だ!オレは正義だ!逆らう奴は全員しぬのさ!」

上ではサタンが狂ったように喜び叫んでいる


紳士は死んだように動かない、
いや、というよりも瀕死状態でいた


カケポンは紳士のマントから出ると紳士を担ぎ、路地を走りだした


   敵との戦いから逃げるのは、これが初めてだった。

あいあむひ~ろ~ ②

うぅん、三つ目つくらないとですねw
始めは後編ってかいたんですがw
量が多くなったのでもう一個作ろうと思い、名前をかえましたwww

あいあむひ~ろ~ ②

ちょっと未来、人類は進化していた、 化学は予想より早く発展し、人間の運動能力は高まっていた そんな常人とははなれた人間たちのなかで意外なほど営利をあげている職業があった それは「ヒーロー」だった 主人公カケポンは敵の前に力かなわず、一度気を失ってしまった それから数分後、彼は目をさまし、、、 主人公目線で書いてあるので読みやすくできあがっているとおもいます

  • 小説
  • 掌編
  • アクション
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-15

Copyrighted
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