ラバすと!2

前回の話から遡ること六時間

『会場にお越しくださった皆さん!これより第19回ラバすと祭、決勝リーグを開催いたします!』
ワアァァァァァァ!!!
『ご静粛に!まず始めにラバすとの……』
「とうとう始まったな!ユリ!」
「ええ!精一杯やりましょう!」
「とか言ってリンが最初にやられたりして…」
「あぁ!なんだとナツ!」
「…開会式中なんだけど」
『それではルールを説明します!』
サッカースタジアム並みの建築物の上空に立体映像の文字が現れた
『基本ルールは予選と同じく四人一組で戦ってもらいます!敵チーム全員が戦闘不能になるまで戦ってください!
ここからが決勝ルールです。
決勝では各チーム一人ずつで戦っていただきそれを四回くりかえします!
一人が戦える人数は一試合につき一人です!
オーケーですか!』
「はぁ!?なんだそれ!」
『そこの少女!不服ですか!?』
「いえ!大賛成で歓喜しています!」
「放せ!ユリ!こら!」

コンコン
「ホウレンソウ」
コンコン
「ウソンレウホ」
「よし。入れ。」
スタジアムの天井付近VIPルームにその人影はあった
「失礼します。ゲルファム殿」
「おお。ベノムか。」
「仕掛けはすべて終わりました。いつ仕掛けるつもりで?」
「試合が始まったらすぐだ。それより…」
「なんでありましょうか?」
「二人の合言葉なんだが変えないか?」

『それでは第一試合間もなく開始いた「ザザァァ…」す!……え?…なんだお前たちは…』
異変…放送室でなにかが…
「なんだろうな!俺らにゃ関係ないか!」
「リン!そんなこと言っちゃだめよ!」
「そんなリンのことよりユリ。相手見てよ。」
「え?誰?」
「紫ヘアーの娘。確かベノムとか言う有名科学者だよ!」
「有名?初めて聞く名だけど…ナツ?もしかして未来視?」
「え!…ち…違うよ?」
「怪し…」
『えーテステス!あーあーあー!聞こえる?』
「…何よ?」
『みんな聞こえたようだね!私の名前はゲルファム!知っての通り悪名高き魔術師のひとりさ!』
ザワザワ…ザワザワ…
『これからみんなにはプレゼントがある受け取ってく…』
ドゴォォーーン!
突如スタジアムに爆炎の輪が咲いた
『さらに彼らも…』
爆炎の中に何かが蠢いた。
よく見ると爆炎に包まれた人が異形化している。
さらに地中からは紫色の触手が何本も現れた。
その中の一際太い触手の上にベノムは立っていた。
「あいつは…!」
「リン早く逃げよ!」
「わかった…おいナツ!待てって!」
「…転門開けるまで時間を稼いで!」

ラバすと!2

ラバすと!2

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-29

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