わがままひめ

　わがままひめ

きみはわがままひめだから
ぼくはたびたび
頭をかかえる
きのう好きだと言ってたシュークリームを
次の日買ってあげたらきみは
ごみばこにほうりすてたね
「きのうのあたしときょうのあたしはちがうの」と
きみはおかしな理屈をごねて
ぼくをこまらせるんだ
ぼくは、けどこれでも心のひろいしょうねんだから
きみの悪行も
きっと忘れてあげる
きっとね
それにきょうもきみはぼくを困らせるのだから
きみのあくぎょうのすべてを
覚えるなんてとうてい
できっこないのさ