囚われた種族
この物語は島の者を助けるため少年と少女が旅をする話です
第1話
あたり一面の草原に1人の少年が一休みのため寝そべっていた。
草原は心地よい風が吹いていた。
しばらくしてから1人の少女が少年に近づき声をかけた。
「レオそろそろ起きて出発しようよ」
少年の名はレオ・ザック・ラファー13歳。
「ラルか。」
少女の名はラル・ミリア・シファー13歳。
二人は幼馴染みである。
「よく眠れた?」
ラルはレオの隣に座った。
「眠りすぎたな。夢を見てた」
レオはすこし顔をうつむかせていた。
「夢?」
「あの日の夢さ」
「そっか…」
ラルもうつむいてしまう。
~一年前~
コゴル島という小さな島があった。
人口は少ないが争いもなくとても穏やかな島であった。
コゴル島にはさまざまな剣技をもつ特殊な種族が居た。
その種族の名はコゴル人。
島の外の人間にそう呼ばれていた。
そこには12歳になるレオとラルが居た。
「待ってよレオ~」
「遅いぞラル」
二人は家に向かって走っていた。
10分ほど走ると家にたどり着いた。
「母さんただいま。」
レオが先に家に入った。
「お帰りなさい。あらラルちゃんも来たのね。」
母の名はアヤ・レイリ・ラファー
「お邪魔します」
ラルも家に入る。
「二人ともご飯あるから手洗ってきなさい」
「は~い」
レオとラルは手を洗い椅子に座った。
毎日が平和であった。
そんなある日のこと。
その平和が脅かされることになる。
コゴル島にレイジ軍が乗り込んできたのだ。
「全軍この島の者を1人残らず捕らえろ~!!」
レイジ軍はコゴル人を捕らえに来たのだ。
軍人がどんどんコゴル人を捕らえていく。
「なんてこと。レオ、ラル今すぐ地下から逃げなさい!!母さんもすぐに追いかけるわ」
二人は頷き地下から逃げアヤは地下への入口をタンスで隠した。
そしてとうとうアヤが居る家にも軍人がやって来た。
「貴様で最後か」
「ええそうよ」
「連れていけ」
(レオ、ラル無事に逃げてね)
アヤも捕らえられてしまった。
コゴル島の住民はレオとラル以外が捕まりレイジ軍が居る島へ輸送された。
レオとラルがその事を知ったのは逃亡から二日後だった。
そして今レイジ軍が居る島を探して二人で旅をしている。
囚われた種族
どうでしたか?
毎週土曜日に更新するのでよろしくお願いいたします