ラバすと!

ズドーン!ドカーン!
文章だけでは伝わりにくい轟音の中…
空は分厚い雲に覆われ、辺りは瓦礫の山…お決まりパターン…
そして適度に瞬く光
「ちょっと!エル!はやく転移させなさいよ!」
黒髪ショート、青のタンクトップにショートパンツの少女が喚く
その傍らには人型の生物が複数倒れている
「…一人でやらせてるのにその言いぐさなの?リン」
エルと呼ばれた低身長、場違いなゴスロリ衣装に身を包んだ藍髪ロング少女が呟く
彼女はリン達に守られるように謎の陣を形成している
「だったら俺も手伝ってやるよ。」
「リンがやったら全滅するわよ!」
金髪ショート、灰色ジャージの少女が重ねる
「んだと?ナツ!もいっぺん言って…!」
「もうっ!あとにして!リンもナツも!」
黒髪ポニーテール、赤いワンピース風の服を着た少女が締めた
ちなみにこの少女がリーダーなのだ
「すまな…「「ごめん、ユリ!」」…こら!ナツ!」
彼女たちは戦闘中なのだ。
圧倒的な数の敵に押され、彼女たちの藩は別の世界へと転移することになったのだ。
別の藩は既に転移したようで敵もだんだんこちら側に回っている。
「くそっ!ベノムの奴!」
リンが口中で呟いたと同時に
「みんな!転門が開いたわよ!」
転門…tenmon…彼女たちが転移に使う門、これをくぐると転移できる
だが扱いが難しく術者が最後に入らないと大変なことがおきるのだ
「なんだまだビビってんのリン?」
「いやだって…」
「あんたらしくないね…いくよリン!」
「ひ、引っ張るなあぁ!」
リン&ナツ撤退
「行こうエル!早く!」
ユリ撤退
「さっさとおさらばして…」
エルは撤退直前に敵の顔を…この戦闘の首謀者の真の一面を見た
エル撤退
撤退完了、転門閉じます。

「予定通りだったであろう?ゲルファム殿」
紫ショート、Tシャツ短パンに白衣、科学者気質な少女は言った
少女は地面から生える巨大な触手の上に座って言った
「予定など教えたつもりはなかったが?」
少女からほんの少し隣、空中に立っている黒フードが答えた
「貴殿のではありませんよ。私の方です」
「…真意が伺えんな」
「真意?貴殿に接触してから話しませんでしたか?」
「まあ、よい。まずは勝利の美酒でも…いかがかな?ベノム殿?」

ラバすと!

ラバすと!

  • 小説
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-27

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