ハッピーハロウィン
頭おかしい感じになってますが、徹夜のテンションです。いつもこんな感じではありませんよ?
ちなみに、二人は恋人設定です。
ラノベっぽい感じですが、それでもよろしければ。
もっと描写入れようとは思ったんですけどねー。どうにも難しいです。
1
「ふふん♪どうよ、この姿」
私はマントをひるがえしながら、相棒に問いかける。
「どうって言われてもね……。僕にはいつもとどう違うのがわからないのだけど……。」
後ろからトコトコと歩いてきた相棒から困惑した声を言った。私は呆れ返りながらいった。
「あんたの目は節穴なのかしら?この辺とか、この辺とか、この辺とか違うでしょうが、どこ見てるのよ!」
昨日、この日のために繕ったのだ。その時、こいつも近くにいたというのにわからないとは……。
「そんな小さい変化じゃわからないよ、桃花……。」
げんなりしながら、相棒が答える。
「ふんっ、猫にはわからないのよ!この素晴らしさは!」
「いや、確かに猫だけど、僕は君の魔法で従えた使い魔だよ?この思考は君の知識から僕に複写したもののはずでしょうに……。」
「うるさい!もう使い魔になって2年も経つんだから、あんたにも女の子の変化くらい読み取りなさいよね!それでもオスなの?それだから、あんたは彼女に逃げられるのよ!」
「そ、それは関係ないだろ!あ、あれは待ち合わせなのに君が引き止めたから遅れたんじゃないか……!」
「はぁ?使い魔のくせにご主人さま?あーやだやだ。これだから男は……」
「なっ……!君ねぇ!……はぁ、もういいよ。無駄な時間使ってもあれだしね……」
「わかればいいのよ。さてと、もう行くわよ。せっかく早く出たのにもうこんな時間だわ。ほら、クロ、早く乗りなさい。遅れてしまうわ。」
私は箒に跨り、相棒を急かす。あと、10分であいつの部屋の前に着かないといけないのだ。
「わかってるよ……。まったくもう……あいつも大変だなー」
相棒が何かしら呟いてるが、無視。心が沸き立っていてその程度じゃ起こる気にもならない。いまの私は寛大なのだ。
「よく捕まってなさいっ!」
クロが私の肩にしがみつくのを感触で確認した後、丹田に力を込め魔力を生み出し、勢い良く飛び立つのだった。
2
ピンポーン
読書をしながら、うとうとしていた俺はチャイムの音に起こされた。
「何だ……?今何時だと思ってるんだよ……。はーい!いま出まーす!」
もう日付も変わる・・・いや、ちょうど変わった時だ。こんな遅くに来る人なんて失礼なやつに決まってる。そうだ、絶対にそうだ。眠い頭を振りながら玄関の扉を開ける。
「トリック・オア・トリート!お菓子をくれなきゃ、悪戯するぞっ!」
目の前には魔女がいた。しかも顔見知り―――クラスメイトの八代桃花。眠気なんて吹っ飛ぶ光景だった。
「はぁ!?え、えぇ!?ど、どういうこと!」
近所迷惑なのも顧みず、というか考えられず叫んだ。これは叫ばずにおられないだろう。
「だから、トリック・オア・トリート!お菓子をくれなきゃ、悪戯」
彼女は頬を染めながらも、笑顔で繰り返した。その瞬間、いつもは抑えているものが溢れてしまった。
「是非!どうぞいたずらしてください!」
勢いで言った瞬間、俺は後悔した。俺はなんてことを言ってしまったんだ……!
「する……へ?えぇ!?隆二君!?」
彼女は目を剥いて驚いている。あっ、肩にいた黒猫はボトッと落ちてしまった。当たり前だ。こんな反応は普通しない。はぁ、やってしまったものは仕方ない。開き直っていしまおう。
「いやー今お菓子がないので、そっちにしてもらおうかなーって。てへへ。」
頬が熱くなっているのを理解しながらも口を開く。てへへって何を言ってるか。
「え、えっと、そ、そんな急に言われても悪戯なんて思いつかないし・・・!」
その言葉から俺はなにを連想したのだろう。言葉が口から飛び出た。
「何だって!?この場じゃできない悪戯なんですか!?と、とりあえず部屋の中に入りましょうか!さぁさぁさぁ、どうぞどうぞどうぞ」
「えっ、ちょ、ちょっと待って・・・!ちょっと!あ、あんたも助けなさいよクロ・・・!」
「大丈夫だよ、きっと。いつもは素直なれないんだし、こういう時くらい甘えちゃえばー」
「ちょ……!あんたね、わかってるんでしょうねー!」
黒猫がしゃべっている気がするがどうでもいいことだ。彼女の手を引きドアを閉める。
「んーまぁ、こういうのでもいいのかなー。しかし、まさかあいつがあんな感じになるなんてなー。人って変わるんだね。さて、何時帰ってくるだろ。屋根で寝てようかな。」
黒猫が小さく呟き屋根に登っていく。
これは余談ではあるが、黒猫曰く、彼女がその部屋から出てきたのは時計が二回りした頃らしい。
ハッピーハロウィン
まぁ、ハロウィンということでここはひとつ。すごく拙いのは仕方ないと思ってください。
徹夜のテンションって怖い。