詩集
高校生のときから書いていたもので気に入っているものや新しく作ったものを載せていきます。下に行くほど新しいです。
秘めた力を
ただ薄い木と木を止め合わせた小さなあなた
落としたらすぐに壊れてしまうけど
黒い衣装をきた大きなあの子にも負けない
大きな声が出せる
小さなその体には
たくさんの可能性があって
小さなその体から発せられる声は
時にたくさんの人を救うことが出来る
そんな素敵な可能性を秘めたあなたは
みんなに愛されて昔も今も
そして未来もずっと愛される
「violin」
小さな輝き
ふわり ふわり 雪のなか
ひとりたたずむ
さようなら小さな想い
と空見上げ
嬉し悲し寂し
「粉雪」
果てない空
手が届きそうなくらい空が近く感じる瞬間がある
手をのばしてみるけれど 掴めるわけもなく
夕焼け色に染まった空 真っ赤に染まった雲
その中に真ん丸お月さまを見つけた 今日この頃
「夕焼けお月さま」
世界は廻る
電車の中からながれていく景色を見てふと世界はなんて広くて狭いのだろう
広くて大きな一つの世界に狭くて小さないくつもの世界がたくさんつまっているのだろう
刻々と 町が姿を変えていく
小さな窓に明かりが灯って
私の耳に聞こえた キラ キラ と
世界は 変化していく
世界が色づく音は止まらない
「世界の音」
おやすみなさい、愛しい人
いつか永遠の眠りにつくとき
傍にいるのは貴方でしょうか
いつか永遠の眠りにつくとき
私の手を握ってくれるのは
貴方でなければならないと
無意識のうちに感じていたあの日から
そのいつかがついにやってきて
私は幸福のうちに眠りにつきます
貴方が私の手を握り笑顔で
私を送り出してくれるから
私は幸福のうちに眠りにつけます
おやすみなさい 貴方
夢から覚めて一番に会いたいのは
やっぱり貴方一人です
どうか永遠にその笑顔が
私の隣にありますように
「永遠への旅立ち」
嬉しくって涙が出るのよ
むかしむかし
痛みや苦しみを忘れた心が
そこにありました
痛みや苦しみを感じなく
なってしまった心がありました
そんな心が何年もかかってついに
痛みや苦しみを思い出しました
痛みや苦しみを感じるように
なりました
わたしは泣いています
いま苦しくて泣いているのです
辛くて泣いているのです
泣いているけれどわたしは
とても嬉しいのです
忘れてしまったものを
思い出せたから
やっとむかし話から解放
されそうで心の底から
嬉しいのです
誰にもみつからないように
こっそりとひとりわたしは
いま泣いています
「嬉し泣き」
さよならまたいつか
さよならと君が笑う
さよならと私も笑う
いつか来るこの時を
君はきちんと受け止めて前へと進んでいく
私はその背中を見送って脇道へと進んでいく
次に交わることがあるのかないのか
それは神のみぞ知ることなのだろう
「別れ道」
探しモノ
自分で自分を褒めることは
馬鹿みたいに思われることかもしれない
でもそれはとても大切な事なんだよ
世界中がみんな敵だったとしても
そんな中で今日も頑張って立ち上がって
生きた君はそれだけで花丸一等賞だ
どうか自分を愛してあげて
嫌いなところばかり
みつけてしまうかもしれない
それでもたったひとつ
自分のいいところを探し出してみて
それがどんなにちっぽけなものでも
それが自分のいいところだと
自分を好きになって褒めてあげて欲しい。
それだけできっと世界の色はほんの少し
変わって見えるのだから
「花丸一等賞を君にあげる」
嘘と真実
嘘偽りのない愛が
もしも存在するとして
果たしてそれは
真実の愛なのだろうか
目に映る全てが
嘘偽りのないものだったとして
それがすべて真実とは
限らないのではないのだろうか
眩く輝くものが
すべて真実だったとして
本当にそこに嘘偽りがないのかと
問われた時に誰がそれを
全て真のものだと決めるのだろうか
価値とは、意味とは、愛とは、世界とは
ひとりひとり違うものを
何故全てが同じように
真と嘘で分けられるのだろうか
嘘偽りのない真実とは
誰が決めるものなのだろうか
「例えばそれに嘘偽りがないとして」
人形じゃないのよ
さよならを言って
悲しくならないから
笑顔でいるから
さよならを言って
困らせたりしないから
ちゃんとさよならって
言い返すから
だからさよならを言って
泣かないで 笑って
ほかの人に触れた手で
もう私に触れないで
「貴方が好きでした」
詩集