愛くるしいけもの

 愛くるしいけもの

しろいいぬ
つぶらな瞳で
こちらを見てくる
私は彼と目が合って
とても心愉しくなる
それでいぬの頭をなでた
ぽんぽんと、軽くたたくように
いぬの首は私の手の動きに合わせて揺れた
いぬは私の意など汲むことなく
ただつぶらな瞳でみてくる
まぬけなかわいい顔をして



 フラフラだ

神経を擦り減らしている言葉を書き落とすという行為は身を削る行為だだから私はいまフラフラだげっそりやつれた尖った心は安らぎを求めてやまない私は救われたいのだ無償の愛とあたたかい団欒ほしいものそれはほしいものを手にするためにいろんなことをした勉強したり言いたいことをがまんしたりしたほしいものはまだ手に入りそうにない

愛くるしいけもの

愛くるしいけもの

  • 自由詩
  • 掌編
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2014-05-25

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