あの約束は・・・?

あの約束は・・・?
のお話もついに、学校生活の大行事の運動会の時期と始まってきました!
さて、珠樹は、どーなっているのでしょう?

あの約束は・・・?
『第五話』


先生「は~い。今日の4限は●●・・・~」

珠樹(はぁー。暑い。だるい。眠たい。)
今日は、すっごいハレ日和☆
教室はとても暑い。
そして、臭い。。。。
この臭さはなんだ!?
その正体は、男子の汗のにおいだ。((汗
私が小学校6年生のころお姉ちゃんが言っていた。

(( 姉「夏になったらすっごい教室臭いから覚悟しとかれ。」
  珠樹「え、なんで?」
  姉「よくね、男子が香水とかをつけて、そのにおいと汗のにおいがまじってもっと臭くなるから。」
  珠樹「うぇ。」  ))

これを思い出したのだ。

先生「はい!では、皆さんがお待ちかねの団の発表にいきたいと思います!」

「いえ~~~~~い」
「〇〇とは、絶対やだぁぁぁぁ」
「キャ―――。怖いぃぃぃ」

クラスの皆は一気にざわめき始めた。
こーいうときが一番めんどくさいパターンだ。
めんどくさいのは、皆がうるさくなったときに先生は
みんながだまるまで絶対にしゃべらないことだ。
だから、男子生徒になめられるんだよ((笑

先生「静かにしよーね・・・。」

出た。これが最後の決め言葉なのだ。

先生「~~~●●さんは、白団。」
来た!!次は私だっ!!

先生「珠樹さんは、、、」
    ドキドキ。


先生「珠樹さんは、黄団です。」
珠樹(よっしゃーーーーー!)

この「よっしゃー」は、ある一つのことで嬉しかったのだ。

私は、春から悩んで悩みまくった結果吹奏楽部に入ったのだ。
楽器の担当はトロンボーンという、スライドをさせて音を出す楽器だ。
そんで、そのトロンボーンの2,3年生の先輩が黄団で、
その去年卒業された先輩も黄団ということで、
トロンボーンは黄団にめぐまれてる?みたいな感じで、その中に
私も入れたことに嬉しかったのだ。

珠樹「うしっ!やったぜ☆」
そして、もうひとつの悩みは、
優人と一緒の団なのか。。。

キーンコーンカーンコ―ン♪

2時限目の体育が終わり、教室で着替えている男子を女子を廊下で待っていた時のことだ。
優人の1組では、3時限目は音楽なので移動していた。
私は、優人がくるのを待っていた。
そして、優人が教室から出てきた瞬間に、
珠樹「優人、何団だった?」
優人「白団だった。」
珠樹「うわーーーー!ショック―・・・((涙」

私は思わずショックのあまり大声で「ショック―」と叫んでしまったのだ。
周りの女子はいっせいにこちらを向いたので恥ずかしかった((恥
でも、本当にshockだった。
交換ノートでは、
『一緒の団がいいね!』
って言っていたのに、はずれだ。
人生終わったひとつに入ってしまった。

キーンコーンカーンコ―ン♪

4限には、『団別活動』という授業があったのだ。
この活動は、学年責任者・団リーダー・道具かかりなど、
仕事の分担を決める場だったのだ。
私は、学年責任者か団リーダーをやりたかった。
私は、優人がどちらかをするだろうと思っていたからだ。
結果的に私は学年責任者という、大事な仕事を任せられた。

そして、またまた、私は優人が何の仕事になったのか知りたかったため、
優人の友達の巧也にお願いして聞いてきてもらった。

その結果、何も仕事はしてないそうだ。
これにも私はがっくり。。。

それからの私は目が死んでいたように固まっていた。
掃除にはいつも気合が入っているのだが、今日は無理だ。
おかげでこの時先生は出張でいなかったため掃除をさぼっても怒られはしない。
だから、廊下で一応ほうきをもちながら突っ立っていた。



授業が終わり、部活も終わったので、部活の仲間と一緒に帰った。
一緒に帰った人は私を入れて、3人。
このうちの1人は、めんどくさいやつだ。
私はこいつが一番嫌いだ。
名前は優香。
スタイル良くて、頭も良くて、足は小学校の時一番早かったし、目も大きくて、
東京に行った時にはスカウトされたらしくて、
そんな人がどうして私が嫌いになったかは、いつか分かるはず。

珠樹「ただいまー」
「・・・」
今日は誰もいなかった。
よりによって寂しいときには誰もいないもんだ。
一石二鳥の逆のように、良いことが続いたことがあっても
悪いことが続くってこともあるんだな((笑

ピンポーン♪

珠樹「はーい。。。あ、優人!」
優人「うん。オレ。」
珠樹「うん((笑  どした?」
優人「・・・。黄団でしょ?」
珠樹「いやーー。その話はしたくないーーー!」

私は、団が離れたことにショックを受けたから
その話は聞きたくなかったのだ。

優人「??」

優人は気付いてないのだろう。
ま、無理はない。
優人の考えていることは全部全部分かるわけがないからな。
珠樹「いや、なんでもない。」

それから、1時間ほど話した。

見送った時は5時30分くらいだった。
小学校の時は5時までの門限だったのだが、
中学校になってから5時を過ぎても怒られなくなったのだ。
それに、家の中にいるのは、ばあちゃんだけだし。

でも、このばあちゃんは見てしまっていたのだ。

小学校6年生の時の冬の時期だ。
優人は私の家に来ていた。
その時は母親は仕事だったのでいなかった。
お客様を迎える応接間があったので
そこでストーブを焚いて、優人と話していた。
そしたら、優人が後ろから抱き締めてきた。
この時が初めてだ。
kissは2回ほどしていたが、抱かれるのはこれが小学校の時では初めてだった。
だから、とても緊張してしまい、黙り込んでしまった。
優人の顔が私の肩の上に来た時は心臓が止まるぐらいのスピードでなり、
顔が真っ赤になったのが、優人は笑っていた。
でも私は何もすることができなかった((恥
その時に、おばあちゃんは応接間の扉をひらきその瞬間を見てしまったのだ。
私は扉が開いた瞬間『ヤバっ!』と思ったのだが、
優人は扉の音が聞こえていなかったのだろうか、ひとつも動かなかった。
おばあちゃん「なにやっとんが!」
珠樹「別に。」
優人(やば。)
優人が小声で言った。
私は、優人を守ろうとして必死で嘘をついていたのだ。


ま、そのおばあちゃんも今日は縫い物に必死だから玄関にはこないよ。


今日は、いろんなことがあった。
嬉しい日だったのか悲しい日だったのか分からないくらいだ。
しかもその上に、重い仕事をもたされてしまったし。
ま、自分から立候補したのだから、しょうがないけど。
よく話を聞くと、夏休みに仕事があるらしい。
これにもまたshockをウケタ。

あの約束は・・・?

あの約束は・・・?

  • 小説
  • 掌編
  • 恋愛
  • 全年齢対象
更新日
登録日
2011-12-13

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