第一話「日常」
まず初めに、主人公の設定について前回言ってなかったので言っておきますね^^;
主人公、松岡正平
物語の中では一人称僕。
近くの公立高校に通う、一年生。
16歳のくせに言うことだけは大人そのもの。
決して作者を主人公として見ないでくださいね~w
今回も日常を描いた話です。
嫌だ。
本当に嫌だ。
僕「はぁ~・・・・。」
僕は大きなため息をついた。
それは何故かって? 次の授業が数学なんだよ・・・。
数学は僕の一番嫌いな教科である。
高校数学は大半が役に立たない、無駄知識である。
和「そう言うなって!数学も楽しいもんだぜ?」
僕「お前は数学ができるからそんなことが言えるんだ。いいよな、数学出来てさ。」
もちろん皮肉を込めて言ってやった。
和「まぁ、俺は数学のテストは平均92点ぐらいだけど?でもそんなに頭いいわけじゃないけどな~w」
僕「・・・・・。」
うざい。とにかくうざい。
言い忘れていたが、こいつは河瀬和彦。
僕の親友である。
いつも冗談を言い合う、普通の友達だ。
和「やべっ!そろそろ座んなきゃ!」
チャイムが鳴り、和彦が急いで席に戻るのを恨めしそうな目で僕は睨んでいた。
先「よし、今日は三角比について勉強するぞー。教科書の107ページを開けー。」
僕『あーもう帰りたいよ・・・。』
僕はそう心で呟いて、渋々教科書を開いた。
僕「うっ・・・」
教科書の意味不明な記号と数字の連続にめまいを覚えた。
先「X=10sin28°で、10×0.4695=4.695になる。」
僕「日本語喋れ。先生。」
小声でそう言ってノートを取っていた。
僕『今頃あいつら、なにしてるかなー。仲良くしてるかなー。』
家にいる、レン、リン、ミク、の三人を心配していた。
先「では、y=10cos28°は・・・であって・・・が・・・・・。」
僕「っ!」
油断していた僕はまさかの居眠りを犯してしまった。
しかし、気づけば教室にいた僕はなぜか見知らぬ、路地裏にいる。
僕「ぅわっ!」
さらに驚いたのは目の前に赤い液をかぶった人間が二人いる。
その赤い液が血液であることに気が付くのはそんなに時間を要しなかった。
震える僕の右手。
恐る恐る右手を見ると、そこには真っ赤の刃物。
僕「ぁぁ・・・違うだろ・・・。」
何が違うのかはわからない。でもこの状況から言って僕が目の前の人を殺したのは明らかである。
しかもそのおびただしい血溜りから顔が横を向いてるためうっすらと顔が見えた。
僕「こいつらって、まさか・・・!」
先「こらぁぁっ!松岡!!!」
僕「みゃぁぁぁ!!」
しまった。これはもう死ねるほどの恥ずかしさである。
なんでこんな声が出てしまうのだ。自分が嫌になる。
僕の寝起きの声のおかげでクラスは大爆笑。人気者になれたな。よかった、よかった。
それに僕の目も完璧に覚めた。一石二鳥だ。
・・・・これでいいのか?
家に帰る途中、公園に寄り、ベンチで一人今日の夢を振り返っていた。
僕「あれはなんだったんだろ・・・・正夢なのかな・・・?まさかな・・・」
あれは単なる悪夢だったと決めつけて公園を去り、家に帰ることにした。
あの恐ろしい事件の予兆とも知らずに。
家に帰ると、
僕「ただいm(ry」
リ・ミ「お帰りなさい~~!」
僕「ぐはっ!」
腹にいきなり抱きつかれ、もう少しで吐くところだった。
リ「ねぇねぇ!新しいボカロさん来てるよ」
僕「ふ~ん・・・。 は!?」
リンの言葉に耳を疑った。
当たり前だ。家のボカロといえば3人だけだ。新しいってなんだよ。
ミ「ほら!早く来てよぉ~」
下でミクが呼ぶ。
リンに無理やり手を引っ張られ、制服のままリビングに向かう。
ミ「マスター来ましたよ!お兄さん♪」
僕「お兄さん?・・・っ!」
カ「お邪魔します~ マスター♪」
そう。知ってる人は知っていると思う。
ボーカロイドKaitoだ。
カ「いや~ミクと偶然街中で会いまして。ここにいるって言うんで俺も住ませてもらっていいですか?」
僕「ちょっとまて!3人でも親から隠すのは苦労してるのに4人なんて無理だよ!」
カ「いや、そこをなんとか・・・!」
僕「でも限界があるんだよ!」
リ「バルス!」
僕「目がぁ・・目がぁぁ! ・・・って何をやらせるし!」
ミ「ねぇ~いいでしょ~お兄さんも泊めてあげてよ~」
リ「お願い~」
僕「くっ・・・・」
ここまでこの彼女らの瞳でお願いされたら反対はできない。
というより反対出来る人などいないであろう。
僕「わ、わかったよぉ・・・」
リ・ミ・カ「「「やったぁ!」」」
僕「はぁ・・・食費がかさむな・・・」
その日の夜、
僕はリビングで宿題、レンは新聞を眺めながらコーヒーを啜る。
リンとミクはテレビを見て笑ってる。
カ「次誰がお風呂入る~?」
ミ「ミクが入るー!」
リ「リンも入るー!」
カ「んじゃ二人で行ってらっしゃい」
リ・ミ「は~い」
カ「ついでにレンも入ったら?」
レ「ブッ!」
レンがコーヒーを吹いた。
当然だ。カイトは何を考えているんだか。
リンとミクが嫌がるに決まっていr
リ・ミ「一緒に入ろ!」
レ「ちょっ!」
なんだ、いいのか。
レ「マスター!なんか言ってよ!」
僕「仲良く入ってきなさい。」
レ「裏切り者っ!」
結局レンは、風呂場へ連れて行かれた。
僕はふふっと鼻で笑い、宿題を進めた。
ミ「っ!あっつ~い!」
リ「レン、早くおいでよ!」
レ「っ・・・」
ガラガラッ
ミ「もう、腰にタオルなんかまかないで早く入ればいいじゃんか~」
レ「そんなこと、できるわけないだろっ!///」
補足だが、この時点でタオルをしてようがしまいがもう恥ずかしさは尋常ではない。
レンのような思春期男子には嬉しいような恥ずかしいような気持なのである。
僕は勉強がひと段落したので二階に上がり、部屋に戻った。
そして布団に横たわる。
僕『今日見た夢はなんなんだ・・・?』
この時の僕が予兆に気づければ事件は避けられた・・・・かもしれない。
第一話「日常」
今回作者が数学の時間にものすごい膨大な量のネタを思いついたので書きましたw
次回も頑張ります!